皆様こんにちは。
タスキー税理士法人の鈴木でございます。
本日ご紹介させていただくのは、「仮説思考」という本です。
「仮説から入れば作業量は激減する!」という表紙のキャッチコピーに惹かれて選んでみた本です。
普段業務を進めるうえで、事前に仮説を立てて進めることが大切と思いつつ、結局は目先のことに囚われて進めてしまうということが多々あります。結果、違った方向に向かってしまい、途中で気づいて方向修正を行うという、非効率的な仕事になってしまっているなと思います。実際にどうすれば仮説を立てて取り組むことができるようになるのか、本書における仮説思考にはどのような効果があるのか等を学べればと思いながら読み進めておりました。
「仮説思考とは、物事を答えから考えることだ」と巻頭にて定義づけがされており、ベストな解を最短で探す方法と述べられております。情報が少ない段階から、常に問題の全体像や結論を考える思考スタイル、あるいは習慣ともいうべきものであります。
この、仮説思考を常に持つことができるようになれば、問題解決のスピードが格段に速くなるとされており、業務を圧縮付加していかねばならない現状において、必要な考え方になるなと思いました。
特に参考になった内容として、仮説を立てる上での情報集めに関することが挙げられます。
情報は集めるよりも捨てるのが大事ということです。
情報を闇雲に集めてしまうと、仕事を遅くすることはあっても、正確性が増すことはなく、情報洪水に埋もれてしまうと書かれていました。
情報決定をする上で、今既にある選択肢を狭めてくれる情報だけが役に立ち、情報コレクターではアクションに繋がらないとしております。
以前、ドラッカーの読書会に参加した中で、やらないことを決めることが大切だと学びましたが、近しい考え方であるなと感じております。
より良く物事を進めるためには、最適な取捨選択が必要になるなと改めて感じております。
また、頭の使い方を変えて、「ヒラメキ」を生むことが、仮説を立てる上で必要になると書かれておりました。頭の使い方を変える方法として、①反対側から見る②両極端に振って考える③ゼロベースで考えるの3つが挙げられておりました。
自分の凝り固まった思考から早く抜け出すためにも、幅広い思考と視野で物事を進めていけるようにしてまいりたいと思います。
タスキー税理士法人 鈴木克成
参照:仮説思考/内田和成