皆様こんにちは、タスキー税理士法人の鈴木でございます。
本日ご紹介させていただく本は、「会計ドレッシング」という本です。
私が大学時代に所属していたゼミで使用していた本ですが、
久しぶりに読み直したくなりました。
ドレッシングと聞いて皆様はどんなことを思い浮かべたでしょうか。
企業の会計情報をサラダとするならば、そこに手を加えて良く見せたり、美味しさを際立たせたりするのがドレッシングの役割。
本書では、会計ドレッシング=粉飾・横領=不正会計という意味合いで話を進めております。
本書の内容としては、様々な業種の実際にあった不正会計を紹介し、最後にどうしたらその不正会計が起こりにくい組織・チームが作れるかを、その内容ごとにまとめで紹介しています。また、不正発生のメカニズムなども紹介されております。
ノリタケ、林原、ローソンエンターメディア、広島ガス、近鉄、メルシャン、本田技研工業等々の事例が紹介されており、全部で10の事例が紹介されております。
その事例ごとのタイトルが個人的には面白く、読む前から興味がそそられます。
例えば、「打ち出のチケットで専務丸儲けの大誤算“ローソンエンターメディア”」や「ガスのように消えた架空取引“広島ガス”」、「愛・地球博とともに過ぎ去りし仕掛かり資産と不正金融“フタバ産業”」、「ノンコア事業部の存廃をかけた不正会計“メルシャン”」等。
不正会計が起こるまでの内部の経緯から、その不正が発覚していくところまでが紹介されており、どういった状況に陥ると企業は不正に手を染めてしまうのかということが分かる内容となっておおります。
序文にて、「悪銭身につかず」という言葉が書かれておりますが、本書を全て読み終わった際に、その言葉の意味が理解できると思います。
ぜひ本書をお手に取ってみてはいかがでしょうか。
タスキー税理士法人
鈴木克成