第196回 独学脳/坂本翔

独学脳
こんにちは、タスキー税理士法人の鈴木でございます。
今回ご紹介させていただく本は「独学脳」です。

書籍の帯に「仕事・資格勉強・受験勉強で絶大な効果を発揮」と書かれており、資格取得に向けて勉強している現状の参考になればと思い手に取ってみました。
本書の内容としては、高校卒業後バンドマンを目指していた筆者が、20歳の時にバンドを解散し、その後独学で行政書士の資格を取得して、兵庫県内最年少の23歳で行政書士事務所を立ち上げるに至った中で、筆者の独学での資格取得を成功させたノウハウを記しております。

独学脳を構成する「5つの力」として、以下の内容が挙げられております。
・情報を収集する力
・決断して進む力
・時間を管理する力
・セルフコントロール力
・アウトプット力

情報を収集する力とは、「検索力」「読解力」「捨てる力」の3つから構成されています。検索力は、とにかく情報検索の数をこなすことで少しずつ身につき、読解力は書籍などを要約して訓練することで身につけ、捨てる力は完璧主義をやめて必要なことだけ学べばOKというマインドを持つことです。

決断して進む力とは、収集した情報を元に考え決断することが、独学をする上で必要であり、主体的に考えることが重要であると書かれています。「具体化」と「抽象化」をスイッチして行き来できるようになると、考える力が強いと言えるそうです。
具体化スキルが高ければ、漠然としたアイデアにならず、実効性のあるタスクにまで落とし込むことができ、抽象化のスキルが高ければ、個別の事象から共通点を見つけて、本質を見抜くことができるようになります。例え話をよくしたり上手に話せるような人は具体化のスキルが高いと言え、要するにというような言葉をよく使うなど要約したり、グルーピングが上手い人は抽象化のスキルが高いと言えるそうです。

時間を管理する力とは、独学は誰かがこうしなさいと道筋を示してくれるわけではないので、スケジュール立てが必須となってきます。そのため、とりあえず何も考えずにやってみるはNGで、まずは将来像から逆算して大まかなスケジュールを組むところから始めるのが良いと書かれております。

セルフコントロール力とは、独学で勉強する場合、自分で自分をコントロールできなければ勉強を継続させられないため、独学のための環境づくりや生活習慣の最適化、モチベーションのコントロールができるようになることを指しています。

アウトプット力とは、インプットしたことを様々な方法を用いて効率良く自らに定着させることができる力です。方法の一例として、ノートは作らずテキストに直接書き込むことで、見るべき場所を最小限にするや、TwitterやInstagram等のSNSを活用して、学んだことを発信することが挙げられていました。

本書の構成としては、この5つの力を章ごとに解説し、どういった方法でその力を身に付けていくのかが書かれています。

特に個人的に面白いなと感じたのが、アウトプット力の章にあった「本番のシミュレーションは必須」というところです。本番当日に全力を発揮できるように、事前に具体的なシミュレーションをしておくという内容です。実際に試験当日の1週間前に、試験当日と同じ格好で、同じ時間に家を出て同じ電車に乗り、同じコンビニによって同じ昼食を購入し、同じルートで会場まで向かい、同じ場所で昼食を取り、試験時間になったら実際の試験会場は入れないので、近くのカフェに入り予想問題を解くという方法が書かれていたところです。今までの自分の資格試験の当日を思い出してみると、当日はバタバタしながら会場に向かって試験を受けていることが大半だったなと振り返っておりました。試験へ向けての勉強も大事ですが、直前だからこそできる準備があるなと読みながら感じておりました。

8月に私の目標としている資格試験がございます。
そこへ向けて本書で学んだことを活かしながら、あと約4ヶ月を進めてまいりたいと思います。


タスキー税理士法人
鈴木克成


参照:独学脳/坂本翔
鈴木 克成

鈴木 克成

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