第207回 フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか/堀内都喜子

皆さん、こんにちは!
タスキー株式会社 HRソリューション事業部の関村です。

今年は、梅雨が短く長い夏となりそうですね。
皆さま、体調管理を大事にしながら、過ごしていきましょう!

タスキーでは、先週、社員研修で、札幌へ行ってきました!
札幌では、メンバーとたくさん交流したと同時に、
外部講師の方からのお話で、たくさん刺激とヒントをいただいてまいりました。

講師の方の話で、私が一番印象に残ったのは、
『残業は仕事ができない人がするもの』という言葉。
残業を減らそう!と考えていた時に、本屋さんでたまたま目に入ったのが、
今日ご紹介する「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」。

著者が、この本の最後に、フィンランドと日本では文化や歴史が違うので、
すべてが参考になるとは限らないけど、何か考えるきっかけになれば嬉しいと述べていたように、
この本をご紹介することで、何か皆さまの仕事や人生を考えるきっかけになれば嬉しいです!

では、フィンランドは、何がすごいのか。
一番感じたのは、幸せに対する考え方。一言で言うなら、ワークライフバランス。
幸せとは何か。良い人生とは何か。個人がその軸をもって、自立している。
その軸があるので、夕方以降は、家族との時間。限られた時間の中で、バランスをとっている。

個々人がしっかりとした軸を持っていると言えども、なぜ、早く帰れるのか。
その理由は、徹底した生産性へのこだわり、ここに詰まっています。
 ・無駄な会議はしない。
 ・会議の目的、ルールが明確。
 ・夜の接待もほぼない。(やるなら、ランチミーティング)
 ・夜よりも朝早く仕事開始
 ・メールに余計なCCを入れない(チャットグループも必要な人だけ)
 ・考えるより行動。かつ、小さく始めていく。
 ・毎日休憩も必ずとる(コーヒー休憩、10分間のエクササイズ休憩 etc)

改めて、見てみると、そんなに難しいことは書かれていなく、
自分たちも、今すぐにもできそうなことばかり。

では、他にはないか。この本の後半には、フィンランド人が大事にしている「シス」という哲学があると書かれています。
「シス」とは、忍耐、ガッツ、困難を乗り越えるという意味があるそうです。
ワークライフバランス、幸せなど、ここまでの内容だけだと、ゆったりと豊かという印象だけ残ってしまうかもしれませんが、
この「シス」という哲学が、1人1人の根幹にあるので、実は、フィンランド人は、仕事も、家庭も、趣味も、勉強も、すべて貪欲。
まさにこういった多くのことに貪欲がゆえに、バランスを取ることが最重要と考えているようにも感じました。

特に、フィンランド人は、仕事にリンクする学ぶには、非常に貪欲で、
AI、ITスキル、コミュニケーション、安全衛生、ウェルビーイング・・・様々なものを、多くの方が学んでいるそうです。
日本では、ここ最近、人的資本やリスキング(学び直し)が叫ばれていますが、ここの差は歴然なような気がしています。

今回、この本を読み、残業をしないためのテクニック的なところではなく、
そもそも、自分の人生、自分の幸せとは、ここの軸を考えるきっかけになりました。
仕事も大事、家族も大事、仲間も大事、そして、何より自分も大事。
その中で、どういうバランスを取るのか、それは個々人違ってきます。

ただ一つ言えるのは、みんなが仕事にだけ没頭する人生を選ぶということは、ありえないということ。
そういう意味で、自分はどういう人間で、どういう生き方をしたいのか、そこを周囲に示していくことが大事だと感じました。
個々人が描く良い人生が違うからこそ、そこを表明し合って理解することが第一歩ですね。
そこの軸があれば、どう仕事に向き合うのかが決まり、やり方も変わっていくはずです。
私たちは、どこかで、長時間労働やハードワークをすることが、頑張っていると感じがちだと思います。

そういったバイアスに捉われずに、もっと効率的にできることはないのか。
そもそも、無駄なことって意外に多くないのか。無駄が多いことで、働く人の時間と自由を奪っていないのか。
会社も、経営者も、仲間同士も、このあたりを考えることは、非常に重要だと感じました。

私自身も、今一度、自分の幸せとは、大事なものって何かを考え、
明日から、行動1つ1つを変えていきたいと、強く思いました。

今回も、最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
引き続き、よろしくお願いいたします!

HRソリューション事業部
マネージャー 関村学

参照:フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか/堀内都喜子

関村学

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