第245回 リデザイン・ワーク 新しい働き方/ リンダ・グラットン (著)・池村千秋 (翻訳)

皆さん、こんにちは!
タスキー株式会社 HRソリューション事業部の関村です。

本日ご紹介する本は、「リデザイン・ワーク~新しい働き方~」です。

コロナウイルスの蔓延をきっかけに、私たちの「働き方」に、様々な変化が生じました。
この本では、その働き方の変化を議論する際に、働く「場所」と「時間」だけの議論が多いことに、疑問を投げかけています。
確かに、コロナウイルスが流行して、人が集まれない、出社ができないから、リモートにしよう。このように単純な理屈だけでは、リモートワークの成功は難しいと思います。
また、単純にフレックスタイムを導入したからと言って、従業員がより良い働き方ができるかというと、これもそんな単純ではありませんよね。

この本の中では、今までの延長線上で、働き方を考えるのではなく、一旦、フラットにして、働き方をリデザインすることの重要性を説いています。
特に、仕事も生活も「パーソナル化」が進む中で、どういう視点で働き方を考えていけばいいのか、ヒントを得ることができます。

例えば、下記のようなことが記載されています。

  • 仕事を進めていく上での人的ネットワーク(特に社内)に注目する必要があること
  • 仕事を進めていく上で必要になる暗黙知を考えること
  • 従業員が本当に望んでいる働き方は、どんなものなのか
  • 新しい働き方をリデザインしたときに、従業員に起こることはどんな事象が想定されるか
  • マネージャーの関わり方は、どう変わるのか。また、関わり方を変わる必要があるのか。

このように言われてみれば、当たり前!って思うことでも、働き方を考えるときには、意外にこの辺の議論はなく、ただ、時間的に楽になるよねって理由だけで、リモートワークやフレックスタイムを導入している企業様は少なくないのではないでしょうか?
リモートワークやフレックスタイムは、制度としては、非常に便利な側面がある一方で、それによる不具合も生じます。リモートワークの方が、仕事時間が長くなったり、社内コミュニケーションが不足してしまったり…。
そういう意味でも、多面的に、働き方をリデザインしていく!この視点は、多くの企業様にとって、大きなヒントになるように感じました。

コロナウイルスがあって、世の中は一気に変化しました。多くの方が言うように、もうコロナウイルス蔓延前の状態には戻れないと思います。
だからこそ、今までの延長線上だけではなく、今の状態と未来を想定して、働き方を考えていくことが、求められているように感じました。ここに向き合う企業と向き合えない企業、気が付いたら、大きな差が生じてしまいそうですね。
何か皆さまが働き方を見つめ直すきっかけになれば、嬉しいです!

今回も、最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
引き続き、よろしくお願いいたします!

HRソリューション事業部 マネージャー 関村学

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関村学

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