第247回 ワークマン式「しない経営」/土屋哲雄

みなさん、こんにちは!

タスキー株式会社 HRソリューション事業部の齋藤由貴です。

今回、ご紹介するのは、ワークマン式「しない経営」です。

少し前からいろいろなシーンで話題に上がっているワークマンの経営。今回ご紹介するのは、以前から読もう読もうと思っていた1冊です。今回読んでみて、非常に勉強になりました!

ぜひ、皆さまにご紹介させてください!

早速ですが、「しない経営」ってなんでしょう?

  • 社員のストレスになることはしない(残業・仕事の期限・ノルマ)
  • ワークマンらしくないことはしない(他社と競争・値引き・デザイン変更)
  • 価値を生まない無駄なことはしない(社内行事・会議・経営幹部の出社、アイディアを口にしない)

・・・それ本当なの?ワークマンだから、有名になったから、実現できたのでは?と、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか?正直、私もそう思っていました。笑

しかしこの本を読んでみて、なるほど!だから、しない経営が実現できるのか!と気づきが多く、多くの中小企業様に、とても参考になる内容だと思います。

今日は少しご紹介しますが、ぜひご興味を持たれたら、一度手に取ってみることをオススメします!

では、内容に入っていきます!

ワークマンが「しない経営」をできる理由は2つ!「徹底的なマーケティング」と「データ活用」です。

ワークマンは、とにかく、この2つに拘っています。

まず、「マーケティング」。

マーケティングはかなり細かく市場を細分化し、競合がいない市場へ参入。さらに、ワークマンがすごいのは、お客様のことをとにかく見ています。例えば、職務質問されながらも、自店舗の駐車場調査を数日やりきったエピソードも書かれています。

ワークマンは、社員にノルマを与えないと話していますが、これは勝つべく市場を見つけ、そこで商売をしているから、社員は頑張らなくてもいいという経営が実現できるのですね。

そして、「データ活用」。

ワークマンは、エクセル活用で非常に有名です!

この本を見てすごいと感じたのは「全社員」がエクセルのデータ活用ができるように、社員教育を行っていることです。よくDXとかツールの導入を行う際、幹部層や管理職だけはできる会社が多いように感じますが、ワークマンでは全社員がレベル差はあるものの、必須事項で、徹底的に教育をされています。

全社員、エクエセルデータ活用、それほど迄にこだわるのは何故でしょうか?

それは、データ活用が、「会社の組織風土をつくるために必要だからと」述べています。このデータ活用は、マーケティングとも通用しますが、全社員がデータをきちんと見られるようになると、現状把握が正確にできる、そして、新しい取り組みもデータで語れる。そうすると、建設的な意見交換ができる。すると、感覚的なものが排除されるので、無駄が生じません。データで建設的にやり取りができるので、マネージャークラスのマネジメントも非常に良くなったと書かれています。

すごくシンプルですが、実現するのは難しいものですよね。ワークマンでは、社員教育は2年かけて実施したと書かれています。

いかがでしょうか?

「マーケティング(勝つべく市場で戦う)」と「データ活用(データを全社員が見られる)」。

自社で置き換えたときに、まだまだ実践できてないと感じる方が多いのではないでしょうか。

10期連続最高益を出せたという「しない経営」。そのためには、そしてこの2つの軸にあるからこそ、出せたのですね!!感覚的に、一生懸命頑張る!ではなく、勝つべくして勝つために、改めて経営の舵取りの重要性を再認識することができました。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

春が近づいてきましたが、朝晩の気温差も大きいので、体調管理には気を付けて、お過ごしください!

今後とも、よろしくお願いいたします!!


タスキー株式会社
HRソリューション事業部
齋藤 由貴

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