皆さまこんにちは!タスキーグループ/業務改善支援室の工藤でございます。
今回ご紹介する本は、『先延ばしグセが直る21の方法』です。
「先延ばし」という言葉から、どのようなことを思い浮かべますか?
一般的には「物事の処理や解決を先に延ばす」こととされていますが、本書の定義は少し違います。
「課題に対して早く行動を起こすことが最善なのに、ぐずぐずして行動しないこと」
この一文にハッとさせられました。
例えば、
・最優先でやるべきことが分かっているのに…
・今やらなければ、後から大変になるのに…
そう分かっていても、つい先延ばしにしてしまう方は多いはずです。本書には、そんな先延ばしグセを改善するための21のテクニックが紹介されています。その中で特に印象に残った3つの方法をご紹介いたします。
①とりあえず10分だけやってみる
「最大の試練は、困難に思える課題をやり遂げることではなく、まず取り掛かること」
まだ手をつけていないのに「この課題は大変だ」と思い込んでしまうことはありませんか?まずは10分だけやってみることで、思っていたより簡単に片付くこともあるかもしれません。
②課題の優先順位をつける
「課題に取り組む際に、より小さくて簡単な課題にフォーカスすることによって、より大きな重要課題を後回しにしやすい」
「自分では多くのことをやり遂げているつもりでも、重要課題は手つかずのままになっている」
これもよくあるパターンですよね。まずは目の前にある課題の「数を減らす」のに注力して、緊急度・重要度が高い課題はそのまま残っていて、時間だけが過ぎていく。
小さくてすぐ解決できる課題だけ選び、取り組んだ結果、長い時間を使って課題の数を減らした事に満足してしまい、本来やるべき重要な課題は「今日頑張ったから後でもいいや」と先延ばしにする。
頭の中で優先順位をつけると、簡単に片付くものばかりを優先的に選びがちになるので、そんな時は、全ての課題を一度紙に書き出して優先順位を整理すると、真に重要な課題に集中しやすくなると思います。
③取り組む時間を制限する
「多くの人にとって、困難な課題をやり遂げる秘訣は、より多くの時間を費やす事ではなく、取り組む時間を制限する事である」
長い時間をかけてダラダラやっても、集中できなかったり、退屈になったりして諦めることはないでしょうか?
予め取り組む時間を決める事で、集中力が高まったり、終わり(の時間)が自分ではっきりわかっているので、本腰を入れて取り組むことが出来ると思います。
今回は一部のみのご紹介でしたが、本書には先延ばしの改善テクニックだけでなく、生産性を高める先延ばし術も紹介されています。
「生産性の向上に役立つ先延ばし」、つまり「すべてを今すぐではなく、あえて後に回すことで優先度を整理し、本当に必要なことに集中する」という考え方です。
今目の前にある「やるべきこと」は、本当に直ぐにやらなければいけないことでしょうか?
課題全体を整理し、先延ばししてもよい課題を自身で把握する事で、今すぐ解決すべき課題に集中して取り組める=生産性の向上に役立つのかもしれません。
先延ばしに関する警句として、ベンジャミン・フランクリンの言葉があります。
「グズグズしているうちに時間は過ぎ去る。ひとたび失った時間は、もう取り戻せない。」
後悔しないためにも、時間を有効に活用する一環として、ぜひ皆さまに参考にしていただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
タスキーグループ/業務改善支援室 工藤俊介