こんにちは。
サクセスエール税理士法人の鈴木克成です。
本日ご紹介する本は「ドラッカーと会計の話をしよう」という本です。
この本は、経営の神様と謳われるドラッカーの残した会計に関する考え方を、ストーリー調にして具体的な例を用いて解説していくものです。
個人経営の飲食店を営む主人公が、経営に行き詰まりお店を手放そうと考えているところから物語は始まります。
海外へと事業を手放すために向かう道中で、ドラッカー会計の考え方を用いてアドバイスをしてくれる方と出会い話が進んでいきます。
その中で「利益=儲けではない」という言葉が、印象に残っております。
利益は意図的に変えることができるものであるため、注目して見るべきは財務諸表ではなく、キャッシュフロー計算書であるとのことです。
その他にも、原価計算について材料費などのコストから販売価格を算出している主人公に対して、ABC(活動基準原価計算)によるトータルコストを基準とした原価計算の必要性など、ドラッカーの考える会計哲学が紹介されております。
様々な視点から業績を判断することで、数値というのは違った見え方をしてくるのだということをこの本を読み終えて感じております。
200ページほどの内容ですが、ストーリー仕立てのため、あっという間に読み進めることができたと感じております。ぜひ一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
サクセスエール税理士法人 鈴木克成