第230回 やる気が上がる8つのスイッチ/ ハイディ・グラント・ハルバーソン (著), 林田レジリ浩文 (翻訳)

こんにちは、タスキー税理士法人の鈴木と申します。
今回ご紹介させていただく今読みたい本は「やる気が上がる8つのスイッチ」という本です。

本書のタイトルを見た時に、やる気を出させる「やる気スイッチ」を押す演出をしている某CMを思い起こしました。
そのやる気が上がるスイッチが8つもあるとはどういうことなのか、気になって読んでみました。

先ず初めに8つのスイッチとは、1人で8つのスイッチがあるわけではなく、8つのタイプに人を分類することができ、そのタイプそれぞれに合ったやる気を上げるスイッチがあるという意味で、タイトルのような表現になっております。

8つのタイプは以下の通りです。
中二病・うざいやつ・臆病者・退屈な人・やる気の空回り・まじめな見習い・新星・熟練の匠

本書の序盤では上記のタイプ分けをするための、3要素について解説を行い、その要素の組み合わせ方でタイプ分けを行います。
中盤においてはそのタイプごとの解説を行い、終盤でお医者さんのような表現で、タイプごとの治療法と処方箋という形で何をすれば良いかが紹介されています。

タイプ分けをするための3要素についてご紹介させていただきます。
① 証明マインドセットと成長マインドセット:考え方の癖あるいは志向傾向
 ⇒証明マインドセットを持つ人は自分の能力の証明に焦点を当て、エネルギーを注いで、人に自分の能力を見せつけ認めさせようとするタイプ。このマインドセットを持っている人は、自分と他人を比べたり、自分の弱さをさらけ出すことに通じると考えて助けを求めることをあまりしたがらないタイプだそうです。
 ⇒成長マインドセットを持つ人は、自分が向上することに焦点を当て、能力を高める、新しいことを学ぶ、そして時間とともに向上していく、それらが重要だと思っているタイプ。このマインドセットを持っている人は、他人の目をあまり気にせず、他人が自分を認めてくれなくても、やると思ったことをやる、困難に直面した時にも粘り強く頑張り続けるという特徴があるそうです。

② 獲得フォーカスと回避フォーカス:やる気の上がる傾向
・誰もが高いレベルで仕事をしたいと思う意識を持っています。その中で、獲得フォーカスを持っている人の高いレベルの仕事とは達成であり獲得すること、回避フォーカスを持っている人の高いレベルの仕事とは安定感であり信頼性であると、筆者は定義づけしております。

③ 自身があるかどうか
・自身は目標を達成するためには必須の要素としています。

上記の3つの要素を組み合わせて8つのタイプを導き出しております。
完全に一致はせずとも、私のタイプはこれかなと感じるのは、うざいやつタイプでした。
うざいやつタイプは、①証明マインドセット②獲得フォーカス③自身はあるという特徴を持っています。
このタイプの特徴は、「すべてに飛びつく」「向こう見ず」「批判を聞く耳を持たず、失敗隠す」等々の特徴があり、著者から見て問題ありのタイプです。

この後のタイプで紹介されている新星というのが、このタイプの目指すべき境地とされています。
新星タイプは、①成長マインドセット②獲得フォーカス③自身はあるという特徴を持っています。うざいやつタイプとの差は①のマインドセットが証明か成長かにあります。

終盤の方でタイプごとの治療法を紹介していますが、自分がどのタイプに当てはまるのかを自覚し、証明マインドセットを持っている場合には、成長マインドセットにシフトさせるところからがスタートとなっております。
証明マインドセットはやる気を上げる上では改善すべき特性であり、成長マインドセットに変えていかなければなりません。

自分の思考は自分自身で分かっているようで、改めて見つめ直すと、自分でも意識できていない気付きがあったりもします。
自分はどのタイプに当てはまってどんな治療法と処方箋があるのか、気になった方は一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

タスキー税理士法人
鈴木 克成

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