今回紹介する本は、角井亮一著、「EC物流の動向と仕組みがよ~くわかる本」です。
この本は、秀和ビジネスシステム社の「図解入門ビジネス」シリーズの1冊になります。
インフラでありながら立ち止まって考えたことのなかった物流サービスを、消費者目線で一度整理してみたいと思ったこと、また会計サービスを高品質化する観点でも、EC販売領域のツール活用の前提としてヒト、カネ、モノの動き、業界の動向を知ることが必須と感じ、この本を選びました。
章立ては以下のようになっています。
1.ECの普及・拡大で消費行動が変化した
2.商品の注文から受け取り方法までーEC進化の奇跡
3.EC物流とDX
4.EC物流の未来を担うスマートロジティスク
5.顧客起点で進化を遂げるアマゾンの物流
6.宅配業界の革新
7.EC物流会社の最新動向
8.物流の基本を学ぼう
第1、2章では、消費指向や環境の変化を背景に、EC販売の進化の軌跡を解説しています。
大量生産、大量消費の時代が終わり、指向性の高い消費者から支持を集めたカタログ通販の登場から、インターネットの普及によるEC販売の拡大、楽天、アマゾンの台頭といったストーリーを紹介しています。
さらに迅速性、利便性を向上したスマホ(IoT)によるリアル購入(モバイルオーダー、店舗受取等)、ライブコマースなど、販売経路の多様化が取り上げられています。
第3、4章では、多様化した販売経路を支えるロジスティクスセンターの配置やデータ管理、ピッキングロボットの進化、在庫戦略など、物流の観点から解説がされています。
第5章では、顧客起点のサービスで進化し続けるアマゾンの事例を紹介しています。
第6章では、国内の宅配業界の抱える課題等や、メルカリに代表されるCtoC ECの発展に伴う新サービス等、革新的な取り組みを、第7章では国内外のEC物流業者の代表的な取り組み事例を紹介しています。
第8章では、物流の骨格的な基本的な構造を解説しています。
粒度高く取引実態を分解することで、初めて描写性の高い会計ができます。様々な業界でヒト、モノ、カネの流れが複雑化しますが、最新動向を追いかけ、経営判断に資するサービス向上に努めたいと思っております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します!
タスキー株式会社 大学佳太朗