第257回 ワーケーションの教科書/長田 英知

こんにちはタスキー税理士法人の鈴木でございます。
人によっては超大型連休となった今年のゴールデンウィークでしたが、皆様はいかがお過ごしでしたしょうか。
個人的には遠出することもなく、気づけばあっという間に過ぎた5日間となりました。
適度な休みを取りリフレッシュするのは心身共に良い時間となりますが、休み過ぎて仕事のスイッチをオンするのに時間がかかってしまうのは本末転倒です。先日復活した長年愛飲しているリプトンのミルクティーを飲みながら、しっかりスイッチを入れて良いスタートダッシュをきりたいと思います。

今回ご紹介させていただく今読みたい本は、『ワーケーションの教科書 創造性と生産性を最大化する「新しい働き方」』著:長田英知です。

ゴールデンウィークという長期休暇があったことや、タスキーの新しい取り組みとして、先日第1回目の開催があった、つくばワーケーションを受けて、自分の中で関心の高まっている内容のため、今回今読みたい本としてご紹介させていただくことといたしました。

「ワーケーションの教科書」と表紙で謳っているように、「ワーケーションとは何か?」に始まり、ワークスタイルの変遷、ワーケーションによるクリエイティブな組織創り、ワーケーションによる地方の再ブランディング等々のワーケーションに対する考え方や、もたらされる効果について述べられております。

本書の序盤では、日本におけるワーケーションの歴史を紹介しておりました。
新型コロナウイルスを契機に急速に広がった印象があるが実際には政府や自治体では、地方の人口減少を解消する手段の1つとして、以前から注目されていたそうです。
総務省では2009年度より、人口減少や少子高齢化等の進行が著しい地域において地域外の人材を積極的に受け入れる「地域おこし協力隊」の制度を開始したり、国土交通省では2007年頃から2地域居住を推進していました。
2019年には和歌山県と長野県の呼びかけに応じる形で「ワーケーション自治体協議会」が立ち上がり、全国で65の自治体が参加したそうです(2021年3月時点で参加自治体は175に増加)。
ワーケーションに対する機運が高まる一方で、コロナ禍前の時点では、ワーケーションはおろか、リモートワークの導入さえ進んでいるとは言い難い状態でした。
2020年に入りコロナの流行に伴い、リモートワークの環境が急速に整備され、2020年9月の7日の「日経トレンド」では、『「ワーケーション」が急浮上 明暗分かれた「インバウンド消費」』という特集記事がくまれるまでになりました。

自分の周りでワーケーションという言葉をよく耳にすると感じるようになったのも、やはり新型コロナウイルスが流行し始めてからのように思います。その前からも、会社以外の場所で働く在宅勤務はありましたが、zoomなどのインターネットを介した対面型のコミュニケーションツールが広く普及したおかげで、仕事をする場が会社や自宅だけではなく、範囲がより広がったように思います。

何かをせざるを得ない状況というのは、一時的に負担はかかるものですが、急速な進化をもたらしてくれるものだなと、今回の一件から強く感じます。

本書の後半にはワーケーションを効果的に実施するためのヒントも記載されておりますので、今後タスキーのワーケーションに参加する際に有効活用できたらと思います。


タスキー税理士法人
鈴木克成

Share on facebook
Share on twitter
Share on linkedin
鈴木 克成

鈴木 克成

Leave a Replay

タスキー税理士法人ブログ

お客様に役立つ様々なテーマ、お知らせなど、スタッフが日々更新しています。

Recent Posts

Follow Us