第264回 99%はバイアス/ひろゆき

こんにちは、タスキー税理士法人の鈴木です。

最近は雨の日がちらほら出てきてジメジメしてきたように感じております。正に梅雨入り間近といったところでしょうか。
気づけば6月もあっという間に半ばの週。気分もどこかどんよりしがちな季節ですが、今週も頑張ってまいりましょう。

本日ご紹介させていただく今読みたい本は「99%はバイアス」という本です。
著者は「2ちゃんねる」開設者のひろゆきさんです。
YouTuberとしても活動されており、視聴者との一問一答形式の対話している動画を私も一時期見ては、ひろゆきさんなりの意見を即答でズバッと言っているところに爽快感を感じておりました。

社内研修の中で、バイアスという言葉を聞く機会があり、自分の中では比較的ホットなワードとなっていたため、タイトルを見たときに思わず手に取ってしまいました。

自身の中にある無意識の思考がバイアスで、違った表現をすると「偏見」や「先入観」などと表現できます。

尖った考え方がちらほらあるなと思いながら読み進めておりましたが、それこそが自分の中にバイアスが存在しているということなのではないかなと感じておりました。

本書では、最初から最後まで「裸の王様」を例に取りながら、身近で陥っていそうなバイアスを取り上げて、著者なりの対策の仕方やおすすめの考え方を紹介しております。
なぜ「裸の王様」なのかをご説明する前に、皆様は「裸の王様」の物語の内容はご存じでしょうか?

ある国の王様の下に、詐欺師の仕立屋が来て、バカには見えない布でこの世で一番珍しい服を作ることができると説明します。珍しい洋服を自慢することが好きな王様は喜んで依頼をし、透明の洋服を受け取ります。その後その透明な洋服を着て街中をパレードするのですが、一人の子供が「王様は裸だ!」と大声で言ったことで、街頭の皆がおかしいことに気づき、王様は赤面することとなったという内容です。

著者曰く、この物語にはバイアスに関する対応のすべてが詰まっているそうです。
「透明の洋服」を渡された王様は、心の中で「私には見えない」と気づいた。しかし、ウソをついて、「私には見える」と言ってしまい、「虚栄心」が邪魔をした。
逆に、心の中で「服は見えないけど、これでみんなをダマせるかもしれない」と、したたかさがあればまだよかった。
バイアスの概念があれば謙虚になれたのに、自分を賢く見せようとしてしまった等々。
著者が本書の後半で書いている、1秒の気づきがものを言うそうです。

1秒の気づきが紹介されているのは、4章立ての本書の第3章『こう来たら、こう返す-「反射神経」の話』の中です。
1秒という時間はとても短く、反射神経のように思考することが求められます。
「同調圧力」や「承認欲求」というバイアスがかかった状態では、余計なことを考えてしまいます。反射神経的な思考体系を確立することで、それらから解放され生きやすさをまとい、忖度のいらない世界に突入することを勧めているのがこの章です。
細かい内容の記載は割愛致しますが、以下のようなことが書かれております
・目標を1秒で思い出せるだろうか。
・やったことないことはやる。やってみて嫌だったことは「NO」と言う。
・納得して謝るか、さっさと謝って忘れるか。
・自分がされて嬉しいことは、躊躇せずに相手にもやろう。

何かしらのバイアスにかかりながら普段生活をしていますが、バイアスを意識できるかどうかで自分の思考や行動は変えられるものだと本書を読んで考えさせられました。

タスキー税理士法人
鈴木克成

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