第312回 3年で「経理のプロ」になる実践PDCA/児玉 尚彦 (著)・ 上野 一也 (著)

こんにちはタスキー税理士法人の鈴木でございます。
今回ご紹介させていただく本は『3年で「経理のプロ」になる実践PDCA』という本です。
こちらの本ですが、以前タスキーの大掃除の際に、欲しい人がいれば持って帰っても良い本の中にあったものです。

タイトルの通り、企業の経理業務を行う人に向けた内容となっております。
ですが、会計事務所で働く自分にとっても大事な考え方が書かれておりましたので、今回ご紹介させていただくことといたしました。

皆様は「PDCA」はご存じでしょうか。ビジネスシーンでは知っていて当たり前の文言ではあるかと思います。
改めて解説させていただくと、PDCAはPLAN(計画)→DO(行動)→CHECK(評価)→ACTION(改善)のサイクルで、仕事を回しながら管理をしていく考え方です。
目標を設定して計画を立てる→計画を活動レベルに落とし込んで行動→その結果を定期的に評価→フィードバックされた結果をもとに改善というような流れです。

本書ではこのPDCAを「経理PDCA」と名付け、PLAN・DO・CHECK・ACTIONを、更にそれぞれの手順をレベルアップすためのPDCAを紹介しています。
PDCAサイクルを回す場合には順番としてはPから始まりますが、「経理PDCA」と取り掛かる順番は「D」のタイミングから初めてD→C→A→Pと進みます。

それぞれ以下のような名称がつけられています。
① D:「効率仕事力アップのPDCA」
② C:「計数管理力アップのPDCA」
③ A:「財務提案力アップのPDCA」
④ P:「経営貢献力アップのPDCA」

②~④については、会社の中で経理業務をされている方寄りの内容が多いため、自分の業務に当てはめて考えられた「効率仕事力アップのPDCA」をご紹介させていただきます。

「効率仕事力アップのPDCA」の目的は事務処理を高速化してスキルアップの時間をつくることにあります。
P:目標を月次決算の早期化・作業時間短縮にする
D:作業工程の見直し、ツールを活用しながら短時間で効率的なやり方の取入れ
C:変更前と変更後の状態を時間で測定し、成果を客観的に判断
A:効率化が不十分なところを修正しながら、作業を標準化。他の人へ引き継いでいく
自身の仕事を振り返ると、作業工程ごとに時間を測って改善をしようとしたものの、十分な振り返りや検証を行わずに、そのまま放置し、結果改善がされないというのが現状でした。
クライアントにより良いサービスを届けるためにも、この「効率仕事力アップのPDCA」を実践していきたいと思います。


タスキー税理士法人
鈴木克成

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