こんにちは。佐藤美友です。
表題に共感してくださった方、是非一度読んでみていただきたい。
私が今回紹介いたしますのは、
『〆切本』左右社編集部:編
でございます。
制約、期限、そして〆切。
生きていく上で出会わないことは無いこれらへの、苦悩や姿勢を綴った短編集となっております。
夏目漱石氏、江戸川乱歩氏、村上春樹氏・・・
著名作家のエピソードが90編以上も集められた〆切参考書は、行き詰まった時こそ読みたくなるような気がしています。(人はこれを現実逃避といいます。)
何度か読み返していますが、読むたびに心惹かれる一篇が変わっていくのもこの本の面白さの一つです。
私が今回おすすめしたいのは、米原万里氏の『自由という名の不自由』という一篇です。
ある程度の制約や窮屈さから新たな視点や気づきが生まれることを、改めて考えさせられます。
そして彼女は最後にこう綴りました。
「不自由な方が自由になれるのである。
自由なはずが、結局、区別の付かない服を着て、同じ言葉遣いで、同じような番組を見て、似たようなものを食べている若者たちを見ていると、とくにそう思う。」
雑誌、テレビ、街中、あらゆるところに感じる既視感や不安の原因は、これだったのかもしれない。
この一文が、心に引っかかりました。
今はこんなこと やってるひまは ないんだがなあ
そう思った時こそ、お手に取ってみてはいかがでしょうか。
最後までお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。
サクセスエール税理士法人 佐藤 美友