第34回 「職業としての上機嫌」とは

不機嫌は罪である

もはや不機嫌は許されないー
この一文が目に飛び込んできた瞬間、私はハッとしました。

今回ご紹介致しますのは、齋藤孝氏の『不機嫌は罪である』という本でございます。

今まで、社会は不機嫌で回されていた部分がありました。
ムッツリとした表情は威厳があるものとして捉えられ、不機嫌を前面に押し出し、「この不機嫌な俺を見たくないならちゃんとしろ」と要求する。それが罷り通る時代でした。

しかし、今はどうでしょうか。
職場での不機嫌は「パワハラ」、
家庭での不機嫌は「モラハラ」、
不機嫌にはもはや何の力もございません。

表題に書かせていただいた「職業としての上機嫌」について、筆者は「情熱、責任感、判断力をもってそれを行うよう求められるもの」だと言葉を添えています。
本当に不機嫌というわけでなくとも、相手からどう見えるかがすべてですから、上機嫌でいるというのは自らの意識によって「上機嫌の状態を作っていくこと」に等しいのです。

誰でも容易に情報の発信・収集ができ、不用意に発せられた不機嫌な言葉で溢れた時代、これは同時に、他者の不機嫌に傷つきやすくなっている一方で24時間攻撃性を発揮できる現代を作り出しました。

不機嫌は性質ではございません。誰にでも克服できるものです。
気分をコントロールすることは立派な知的能力の一つだと、齋藤氏も述べられています。
自分が上機嫌でいることで周りも上機嫌に変えられるよう、私も振る舞いを見直さねばと気持ちが引き締まりました。

詳しいヒントや解決法は、本書の中にたくさん散らばっています。
自分に違和感を覚えたときに、ぜひお手に取っていただきたい一冊です。

最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

サクセスエール税理士法人 佐藤 美友

参照:不機嫌は罪である/齋藤 孝

佐藤 美友

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