第39回 会社の命運は「キャッシュ」が握っている

数字は人格

決算書を見る際、売上や粗利など、P/Lには当たり前のように目が行きますが、B/Sはどうでしょうか?

今回ご紹介致しますのは、『数字は人格』という本です。
著者は株式会社武蔵野の代表取締役社長・小山昇氏。経営コンサルタントとしてのご活躍をご存知の方も多いでしょう。

小山氏は本書の冒頭で、
「社員にとっては、お金を持っている社長、数字に強い社長だけが人格者です」
と述べられています。

数字が人格、お金が愛。
なかなかパワフルな言葉ではありますが、実際に経営が立ち行かなくなるのは手元にキャッシュが無くなったときです。
いざというときに困らないだけのキャッシュを持ち、そのキャッシュをつくるための数字を理解すること。この2つさえできれば、会社をつぶさず社員を幸せにできる、筆者はそう言い切っていました。

黒字か赤字か、P/Lにはもちろん目が行きますし、気にもします。
それはパッと見るだけでわかる成績表のようなものですが、会社のお財布をしっかり把握するにはB/Sをどれだけ理解しているかがカギになることは言うまでもないでしょう。

この本に書かれているのは、決算書の読み方ではございません。
どんな数字と向き合って、どんな数字を目指すのか。
先日資金繰り表を作成しながら、必ず身につけたい知識だと改めて感じました。
私も一つ一つ、向き合ってまいります。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

サクセスエール税理士法人 佐藤美友

参照:数字は人格/小山 昇

佐藤 美友

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