こんにちは!
サクセスエール税理士法人の色川大輔です。
今回紹介させて頂くのは、『その節税が会社を殺す』というなんとも物騒なタイトルの書籍です。
本書は、メインタイトルこそ、 “節税”がキーワードになっていますが、内容は中小企業のあるべき財務戦略について述べられております。
利益が出ている会社の経営者にとっては、確定申告後にやってくる高額な納付書にはどうしても驚いてしまうものです。
そんな状況だからこそ、各種保険を始めとした様々な節税策が生まれ、数多くの中小企業経営者が実行しているのでしょう。
筆者は前書きで、『節税策のほとんどは無意味、むしろ逆効果で、かえって資金繰りを苦しめている』と主張したうえで、まずは『手元資金を増やす』ことが重要であると主張しています。
『手元資金を増やす』ことで、金融機関からも良好な条件を引き出すことができ、投資に回す資金的余裕が生まれ、企業の成長につながっていく良いサイクルが生まれるとしています。
節税策の多くは、当初提案された効果を得るためには、数多くの前提条件があり、この激変する市場環境では、それを満たし続けることは困難なものが多いのが事実です。
税金アレルギーがある経営者の方はもちろん、金融機関との付き合い方に悩んでいる経営者の方にもぜひお手に取って頂きたい1冊です。
サクセスエール税理士法人 公認会計士・中小企業診断士 色川大輔