こんにちは!
サクセスエール税理士法人の色川大輔です。
今回紹介させて頂くのは、『AI時代のサバイバル戦略 会計事務所のクラウド化マニュアル』という書籍です。
ITの発達によるAI化、RPA化の流れの中、将来無くなるとされる業務に必ず挙げられるのが会計・税務業務です。
そのような環境の中、どうしても既存の体制から抜け出せていない事務所が多いのもこの業界の事実です。
それには、ほとんどの会計事務所が中小事務所であることも影響しているかとは思います。
しかし、インターネットバンキングの普及、EDIの発達、電子レシートの実証実験の終了など、環境はめまぐるしく変わっており、これから先、ますますITの活用は進み、業界が一気に変わっていく可能性があります。
その中で1つカギになってくるのが、私は情報の一元化だと思っています。
本書で最も興味深くて共感できたのが、クラウドのメリットを“AI”による仕訳ではなく、“情報の一元化”に置いている点でした。
クラウド会計のホームページを見ると、言葉の響きが良いからかAIによる仕訳を売りにしている場合が多いように思います。
しかし、インターネットバンキングに代表されるように、現状はデータ連携の提供側の情報が限られているため、AI仕訳は実務的にはほとんど機能できていないといってもいいでしょう。
しかし、会計のクラウド化には大きなメリットがあります。
それは、他のITツールと連携させ、情報を一元管理することにより、入力業務を大幅に減らせることです。
本書は、会計事務所のクラウド化について記載された書籍ですが、会社のIT化に悩んでいる方にも非常に参考になる書籍かと思います。
現在クラウド活用による業務改善を事業の柱にしている我々にとって、学びにもなり、非常に刺激にもなる書籍でした。
どんどん学びを深め、より貢献できる我々になって参ります!
サクセスエール税理士法人 公認会計士・中小企業診断士 色川大輔