こんにちは。
サクセスエール税理士法人の青谷麻容子です。
いよいよ9月。長雨だった夏ももうすぐ終わります。
どんな夏でも、夏の終わりは何とも言えない独特の寂しさに包まれ、ノスタルジックな気持ちになります。
それは、もしかしたら、子どもの頃の夏の終わりの記憶がよみがえるからかもしれません。
今回、ご紹介するのは、そんな誰もが遠い記憶の中に今も持ち続けている少年少女時代のひと夏の思い出の物語。
本書を持って断筆宣言をされた百田尚樹さんの「夏の騎士」です。
面白くてあっという間に読み終わってしまいました。
この小説では、勉強もスポーツもいまいちな小学6年生の落ちこぼれ3人組が、悩みを抱えながらも、様々な出来事、経験、出会いを経て、人生において大切なことを学んでいきます。
子供にはどうすることもできない家庭環境、大人の犯罪。そんな中でも、ベストを尽くすこと、勇気を持つことの大切さが、少年たちの瑞々しい感性を通して描かれています。
勇気――それは人生を切り拓く剣だ。 あれから31年の歳月が流れたが、ぼくが今もどうにか人生の荒波を渡っていけるのは、あの頃手に入れた勇気のおかげかもしれない。
昭和最後の夏に経験した、少女殺害の謎をめぐる冒険、友情、そして小さな恋。
爽やかな読後感に包まれます。
この夏の終わりに、是非手に取っていただきたい一冊です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
サクセスエール税理士法人 公認会計士 青谷麻容子
参照:夏の騎士/百田 尚樹