こんにちは。
サクセスエール税理士法人の青谷麻容子です。
台風が猛威を振るい、各地に深い爪痕を残しておりますが、皆様の地域はご無事でしたでしょうか。
ここ宮城県でも、一部の地域では多くの被害が出ております。
人間は、圧倒的な自然災害の前にはなすすべもなく、時に絶望的になることもあります。
しかし、その中から再び立ち上り、道を切り開き、前進しようとする力も、また人間にはあると信じています。
それは、常に自然災害と隣り合わせに生きてきた日本人としてのDNAに組み込まれている不屈の精神なのかもしれません。
今回、ご紹介するのは、そんな不屈の精神の塊の人物、去場安(さりばあん)と介良れん(けられん)の物語です。
著者の原田マハさんの本は、読みたいと思いながらも、なかなか読めずにいましたが、今回この『奇跡の人』を拝読し、他の作品ももっともっと読んでみたいと思いました。
『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』の著者、渾身の感動傑作です!
舞台は、明治二十年、青森県弘前。
盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女の教育係として招かれた、アメリカ留学帰りの去場安。使用人たちに「けものの子」のように扱われ、暗い蔵に閉じ込められていた、旧家の娘、介良れん。しかし、安はれんに出会った時、れんの中に眠っている強烈な光を見出します。
大きな苦難を背負った少女と、人間の可能性を信じて彼女の教育に献身する女教師、ふたりの長い壮絶な闘いの物語です。
絶望的な状況でも、決して絶望しない人間の強さと優しさの先に待っている奇跡。
沢山の勇気と希望をもらえる一冊です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
サクセスエール税理士法人 公認会計士 青谷麻容子
参照:奇跡の人/原田 マハ