タスキー税理士法人の橋本悠です。
今回ご紹介させて頂くのは『amazon 世界最先端の戦略』がわかると言う本です。
amazonは生活の一部といっても過言ではないと思います。私もamazonプライム会員で映画や音楽をいつでもどこでも使用できますし、Kindleユーザーでもあります。創業20年で、時価総額が約78兆円。あまりにもビジネスが急成長しているので、その全貌がつかめないです。
この本では、元マイクロソフト社長である成毛氏が、いまのamazonのビジネス、経営を解明しています。amazonを知ることは、未来の経営学を知ることと仰られています。
この本のポイントは以下の3点です。
1. 「地球上で最も豊富な品揃え」
2. 圧倒的なプラットフォーム
3. キャッシュフロー経営
とにかく事業範囲が広く、ネット通販だけにとどまりません。事業を圧倒的なスピードで拡大させる為、投資をつづけております。
「地球上で最も豊富な品揃え」を実現するために必要なものはプラットフォームです。
1.マーケットプライスを拡大するFBAと広告プラットフォーム
2.データプラットフォーム
3.物流プラットフォーム
4.プラットフォームを支えるテクノロジー
この4点を構築することで「地球上で最も豊富な品揃え」を実現しています。
しかし、amazonはこれまで株式配当を一度もしていません。
~純収益が圧倒的に少ない。(2017年純利益が、約30億ドル。トヨタの8分の1)
その理由が「キャッシュフロー経営」であること、本業で稼いだ営業キャッシュフローを、投資に回す(設備投資、M&Aなど)、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)がマイナス→マーケットプレイスで売ったときの「預り金」が効いている、と考えられます。
日々の日常に不可欠なamazonがこのような戦略をとっている事を知り、数年後のビジネスの教科書になると漠然と感じてしまう一冊でした。
タスキー税理士法人 橋本悠