こんにちはタスキー税理士法人の橋本悠です。
今回ご紹介させて頂くのは『新版経営計画は1冊の手帳にまとめなさい』という書籍です。
筆者の小山昇さんは、中小企業の「3大悩み」を解決するツールが、経営計画書と仰っています。
筆者が社長に就任された時に社員の20%が不正をしていました。ところが今は違います。赤字続きの会社は、「18年連続増収」「全社売上75億(社長就任時の売上は7億円)」の超ホワイト企業に生まれ変わりました。
落ちこぼれの集団がどうして生まれ変われたのか。どうして増収を実現できたのか。その理由は、「経営計画書」を作成・運用して、中小企業が抱える「ヒト」「モノ」「カネ」の悩みを解決してきたからです。
経営計画書は書いたらその通りになる『魔法の書』
第26期と27期の武蔵野の経営計画書は「炎のように熱く、燃えるような情熱を持って欲しい」という思いを込めて、表紙を「紅色」にしたそうです。その結果、会社が真っ赤「赤字」になりました。それからは表紙も使用する文字も黒にこだわっているそうです。
経営計画書を書いたらその通りになる理由は、主に4つあります。
①具体的な数字に落とし込んでいる
②「できること」しか書いていない
③時代や人材の変化に合わせて、計画を書き換えている
④価値観教育を徹底している
です。
本書の中で一番印象に残っている部分は、経営計画書には社長の実印を押すという点です。会社の中で利益責任を取れるのは社長一人です。「会社が窮地に追い込まれると、個人の財産をつぎ込んで弁済します」という責任の証として、実印を押印してるそうです。
企業の経営計画書だけでなく、家族や部活など組織やグループの中で応用できる内容でした。
1冊に綺麗にまとまっており非常に読みやすい一冊でした。
タスキー税理士法人 橋本悠
参照:経営計画は1冊の手帳にまとめなさい/小山 昇