第116回 編集思考

編集思考

こんにちは!佐藤美友です。

今回ご紹介いたしますのは「NewsPicks」初代編集長・佐々木紀彦氏の『編集思考』です。
行動が制限された自粛期間、何か新しいことを始めてみようという考えに至った方は少なくないでしょう。そして「新しいこと」とは自分にとって「新鮮だ」という意味に過ぎず、その素材の多さに改めて驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
真新しいと思えるものにここ数カ月でいくつ出会えたのだろうか。ふと考えてみると、たくさんの類似品であふれていることに気づきました。
「新しいこと」がひとりの行動であれば趣味の一つで済まされるものも、企業の行動となればそれは「方針」のひとつになります。とても大切な、経営における決断です。

筆者は本書の冒頭で以下のように述べています。
「『編集』とは、私なりに整理すれば、『セレクト(選ぶ)』『コネクト(つなげる)』『プロモート(届ける)』『エンゲージ(深める)』の4つのステップによって、ヒト・モノ・コトの価値を高める行為です。」

日本は縦割りの思考が強いことを理解した気でいましたが、それは上下関係だけではなく、学びの分野にも及んでいたことに私は気づいていませんでした。なぜなら、それが当たり前だと刷り込まれていたからです。
大学受験で入りたい学科を選び、卒業までに必要な科目を履修する。選ぶことはできても、広く伸ばしていくことは難しいと考えていました。「こうあらねばならない」という「思考の檻」の中にいたのだと、今になって思います。

会計事務所は会計業務だけをこなしているべきか?
学び始めるのが遅くては、その道を極めることはできないか?
答えは「否」です。
私たちは会計とITをつなげ、届け、深めていくという役割を掲げました。
世の中にある素材を編集して、新たな価値を創造していくことを生業としたのです。

「編集とは、あらゆる企業がイノベーションを起こし、新規事業を開発するための技術であり、あらゆる人々が自分らしいキャリアや人生を紡ぎ出すための道具なのです。」

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

タスキー税理士法人 佐藤 美友
参照:編集思考/佐々木紀彦

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