こんにちは。
タスキー税理士法人の青谷麻容子です。
8月も最終日を迎え、今年も3分の2が終わってしまいました。
長かった梅雨が漸く明けたと思ったら、連日の猛暑にぐったりし、早く涼しくなってほしいと秋を待ち焦がれてつつも、今年もあと3分の1かと思うと焦ります。
やるべきこと、やりたかったことと現実のギャップに、もっとスピードを上げていかなければと、改めて気合を入れ直す夏の終わりです。
さて、今回ご紹介するのは、夢や想いを次々実現し続けている、SHOWROOM株式会社代表の前田裕二氏の著書『メモの魔力』。言わずと知れた、2019年に最も売れたビジネス書です。
前田裕二さんと言えば、小学生の時にご両親を亡くし、小6からギターの弾き語りでお金を稼ぎながら、貧困の中、早稲田大学政経学部卒業。その後、ニューヨークの外資系投資銀行→DeNA→SHOWROOMと、まさに映画になりそうな人生を歩まれてきています。
決して恵まれた環境ではなかったところから、どのようにして、理想を描き、夢を実現してきたか、そのヒントが本書には書かれています。
前田氏は、メモの取り過ぎで、周囲からは「もはや狂気だ」と言われるくらいメモ魔だそうですが、それは「記録」ではなく、「知的生産」のためににメモをとっているのです。
この「知的生産のためのメモ」が前田氏の伝えたいメモ術なのですが、その方法は「ファクト→抽象化→転用」という一連の流れがポイントとなってきます。
具体的な方法は是非本書を読んでいただきたいのですが、ここで一番大事なのは「どのようなファーマットを使うか」ではなく、「根底にあるメモを取るという姿勢」だと言います。
つまり、何かの目的を持って、日々あらゆる情報に対して、毛穴むき出しの状態でいることができるかどうか。身の周りのあらゆる情報にアンテナを張り、そこから何らかの知的生産を行う意識を持てているかどうか。その姿勢が根底にあることが大前提です。
最後に終章の文章をご紹介します。
「僕にとって、メモとは生き方そのものです。
メモによって世界を知り、アイディアが生まれる。
メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。
メモによって夢を持ち、熱が生まれる。
その熱は確実に自らを動かし、人を動かし、そして人生を、世界を大きく動かします。
前田氏の熱量が伝わってくる一文一文に、読み終わった後、何か自分の中でスイッチが入ると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
タスキー税理士法人 公認会計士 青谷麻容子
参照:メモの魔力/前田裕二