突然ですが皆さんは「路上観察学」という言葉をご存じでしょうか。
路上観察学は、日本の前衛美術家・赤瀬川源平を中心にして提唱された一種の芸術運動です。
「路上観察学」が対象とするのは、道路のマンホールや、何故存在しているのか分からない位置にある階段など、道を歩けば目に入る様々な物です。赤瀬川氏らは、これら対象物の中でも、特に「無用」だと感じられるものに価値を見出しました。それら無用の物を、彼らは「トマソン」と呼んだのです。
この路上観察学の考え方は、「実用的であることを良しとする」風潮に抗うものと見ることができると思います。また、無用や無意味だと感じるものは、道端だけにあるものでは無いとも思います。例えば、他人の行動や世の中の仕組み、制度、政治等、挙げれば切りが無いのではないでしょうか。
路上観察学から学べることは、一見すると意味が無さそうなものにも何かしらの意味や価値があり、それが分かったときに視野を広げることができるという姿勢だと思います。自分の身の周りにある物、人、出来事全てを観察していくと、これから先が今以上に楽しくなってくるような気がしました。
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タスキー税理士法人
門傳康久