こんにちは。タスキー株式会社 学生インターンの菅原です。
今回、ご紹介させていただく本は、『運転者』(喜多川泰著)です。
「・・・なんで俺ばかりこんな目に遭うんだよ」と嘆いたサラリーマンの前にタクシーが現れます。「運」を「転」ずる「者」として、「人の運を変えていくことが仕事」の摩訶不思議なタクシーの運転手との出会いから、運を好転させていく物語が始まります。
今回、特に印象に残った内容を紹介させていただきます。
皆さん、「報われない努力なんてない」というこの言葉を聞いてどのように感じるでしょうか?
私はこの本に出会うまでは「頑張っても報われない努力はある。」などこのように感じる経験や考え方がありました。
この本では「報われない努力はない」という意味は以下のように表現されています。
・努力の成果はこの先何十年、何百年先に現れることだってある。
・努力の成果は自分以外の他人に現れることがある。
努力の成果は自分以外の他人に現れることがある。この内容は非常に興味深いものでした。
例えば、自分が親だとして普段ゲームやスマートフォンばかりをいじっていた子供が勉強を始めたとします。そんな姿を見た自分は感動すること、それだけではなく「自分も頑張らないと」思うでしょう。何か辛い時に子供の姿を思い出して「もう少し頑張ってみよう」と思い、子供の努力のきっかけで努力が報われるかもしれません。また、子供の友人もその姿を見て「自分も頑張らないと」と考える人も出てくるでしょう。
ここで、努力というものは他人にエネルギーを与えることにもなり、他人の努力からもまた自分もエネルギーをもらうこともできます。自分に努力の成果が現れなくても、周りの人にエネルギーを与えたという努力の成果が現れるのなら報われない努力なんてないということでした。
目標に向かって努力をしたが、結果として現れなかったら「努力が報われなかった」のではありません。努力の成果を短期的に現れることを期待せず、自分のこの先の人生に現れるかもしれないこと、周りの人にエネルギーを与えることで違う形で努力の結果が現れた、このように考えてみても良いのではないでしょうか。
また、この他にも以下のような内容も表現されています。
・運は<いい><悪い>ではなく、運は<貯める><使う>こと
・上機嫌でいることのメリット
・人生を変えることのチャンスはごろごろ転がっていること
・本当のポジティブ思考について
どれも自分にとっては新しい視点から考え方を得ることができました。
物語形式の自己啓発本でとても読みやすい本となっておりますので、興味を持っていただけましたらぜひ手に取ってみて下さい。
拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
タスキー株式会社 学生インターン 菅原快耶