第309回 仕事も人間関係もうまくいく放っておく力/枡野 俊明

こんにちは!
タスキー税理士法人の佐藤美友です。
東北の冬は長いので、雪がちらつくことも珍しくない3月初旬。
もう少しして、桜が咲く頃には新たな地で一歩を踏み出すという方も多いでしょう。

今回ご紹介するのは「仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力」という本です。
著者の枡野俊明さんは、曹洞宗徳雄山建功寺住職・庭園デザイナー・多摩美術大学名誉教授の肩書を持ち、禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得られています。

【放っておいていいことは放っておく】

これは本書の大切なキーワードなのですが、放っておいてはいけない問題はもちろんあるわけで、これを見極めることが必要になります。
物事を途中で放り投げる、やらなくてはいけないことをやらずに放置する…、無責任を連想させるような「放っておく」と、生きるスキルとしての「放っておく力」は違うのです。

手のひらサイズの端末でたくさんの情報が手に入るが、必要性もない有象無象の情報の山に埋もれかねない。
SNSの発達により友人関係は見える範囲だけでは収まらなくなり、監視されているような息苦しさを感じている。
期待する他人と期待される自分の距離の取り方がわからない。
煩わしいと感じたり、もやもやしたりすることは、人によって様々です。
「放っておくべきもの」のこと、なんとなくイメージできたでしょうか。

この本は見開きに一つずつ、「もっと『ドライ』でいい、99の理由」が綴られているのですが、ドライ=冷たいというわけではなく、考え方のスイッチや篩(ふるい)に近いものを感じました。
パラパラめくって、自分に刺さったり、刺さらなかったり。
きっとその日の心情によって目に留まるページは違うと思います。
今日の私は「物事には『善も悪もない』―すべては『考え方しだい』」のページをゆっくりと読みました。
すべての成長がその後の成長の糧になる、何があっても「日々是好日」、素敵な考え方だなと思います。

読了後に「ああ学びになった!」と思える本ももちろん大切ですが、日々の自分が今必要としている言葉を探せる本というのもまた貴重なものです。
新生活に緊張しているかも…と感じたら、肩の力を抜いて、手に取ってパラパラと眺めてみてはいかがでしょうか。
きっと自然と目に留まるページがあるはずです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

タスキー税理士法人
佐藤 美友

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佐藤 美友

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