第340回 才能の正体/坪田 信貴

こんにちは!タスキーグループ/人事支援チームの髙本です。

今回ご紹介する本は、『才能の正体』です。
この本は『ビリギャル』の著者でもある坪田信貴さんが、ビリギャルのモデルの方に対して、「彼女はもともと才能があったんでしょ?」という言葉を多くかけられるようになったのですが、著者は「才能は誰にでもある」と考えていて、それをどう見つけるか、どう伸ばすかについて考えていることをまとめたものです。

この中で第3章の「才能」のマネジメントから、印象に残ったところを紹介させていただきます。

■人は「ビジョン」を与えると、そこに向かって前に進む道を見つけ出す性質がある。

議論の対象に具体性がないときほど、批判的な意見を言いがちなのです。一方で具体的なイメージを最初に提示すると、そこをゴールとして、そこまでの道筋を見つけ出そうと考え始めます。(中略)その後に大事なのは、それをアウトプットさせることです。(中略)なぜなら、人は言葉を発したとき、その言葉とともに感情が動き、それによって「大義=歩むべき大切で正しい道」となって心に残ることになるからです。

■徹底的に「自分の口」でアウトプットすると、能力を制限していたリミッターが外れる

「自分の言葉で言ってもらう」のが大事。(中略)徹底的にアウトプットさせると、記憶が脳に定着します。ここでとても重要なことは「自分の口で説明している」ことです。(中略)記憶が定着するまではその子の能力にならないので、そこは徹底的に繰り返します。これが「マネジメント」です。

■人は「フィードバックされる」と、より良くなろうとする性質がある

一番いいフィードバックのやり方は(中略)プラスの意図もなく、マイナスの意図もなく、ただ事実のみを言うのです。

■コミュニケーションというのは、「”自分が何を言ったか”ではなく、”相手にそれがどう伝わったか”がすべて」

言った後に笑顔を見せると、言葉を超えて人の心を掌握できる。

ビジョンを持つことやアウトプットすることの効果は、私自身も実感しているのですが、自分の言葉で言ったことは自分の心に残り、それを目指して進もうという意欲につながります。
フィードバックについても、マイナスな点を指摘されるとつい反発したくなりますが、ただ事実のみを鏡のように伝えられると、その事実を客観視することができ、結果として目指す方向が定まるのかなと思いました。

著者は塾講師として多くの子どもたちを教えるだけでなく、人材育成の場でも活躍されていて、学生から大人まで成長を促し才能を伸ばしていくことにチャレンジしています。何かにチャレンジしたい方からチーム・組織のマネジメントをする方まで、どんな方にもヒントになることが書かれていると感じました。
もし興味が湧いた方がいらっしゃったらぜひお手に取ってご覧ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

タスキーグループ/人事支援チーム  髙本 かおり

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