こんにちは!タスキー税理士法人の神郡です。
今回ご紹介させていただく本は、『バナナの魅力を100文字で伝えてください』です。
皆さんは「伝えたいことが、なかなか伝わらない」という経験をしたことがありますか。
私自身、話すのが苦手で、伝えたいことがなかなか相手に伝わらず、伝えることの難しさを痛感しています。
人は伝わったことで判断するので、伝えていても、伝わっていなければ意味がありません。
そのため、「伝える」(自己中心)のではなく、「伝わる」(相手本位)ことが大切です。
伝わらなければそれは、「存在していない」ことと同じ状態だと筆者は言います。
この本では「伝わる」方法について、「伝わる構造」を7階建て構造で、「伝わる技術」を16の法則で伝えています。
その中から印象に残ったところを紹介させていただきます。
<伝わる構造>
■見える化
伝えた相手の頭の中にイメージが浮かばないと、それは伝わっていない可能性が高い。
話がわかりやすい人は景色が見えるように伝えることができているそうです。例えば、グルメレポーターが、視聴者にカレーのおいしさを伝えるなら、視聴者の頭においしそうな「カレーの景色」が浮かぶような伝え方をする必要があるということです。
■信頼感
正直に話す→信頼感が生まれる→信頼感のある人の言葉はスルスル入ってくる。
「この人が言うなら信頼できる」となれば、伝わる可能性は大きく上がります。信頼感を構成することは「伝わる」大きなきっかけになります。
<伝える技術>
■ファクトとメンタルの法則
ファクト(事象・事実)とメンタル(感情)を上手にかけ合わせて活用すると、伝わる力があがる。
例えば、吉野家のキャッチコピー「うまい、やすい、はやい」がそれです。
うまい→メンタル、やすい・はやい→ファクト
かけ合わせを使った表現が、多くの人の心に伝わります。
■3つのグッドの法則
人の興味・関心が高まる3要素が、「自分グッド」「あなたグッド」「社会グッド」です。
時間が経つと頼まれていたことを、すっかり忘れてしまうことはないでしょうか。
筆者が、奥さんに「新聞紙をもらってきて」と頼まれていたのを、忘れたことがあるそうです。そこで、奥さんは「新聞紙はごみ箱の内側に使っていて、レジ袋を使うよりお金もかからず、環境にもやさしいから、もらってきて」と再度、頼んだそうです。
筆者は、お金にも環境にも影響しているということを知ったことで、記憶に一気に定着したそうです。
自分にも、妻にも、社会にもいいことであるという3グッドで説明したことで、「新聞紙の必要性」が入ってきました。これが「伝わる」につながります。
私は、3グッドの法則を「自分グッド、あなたグッド、会社グッド」にアレンジして、仕事に活かしたいと思いました!
本書は、シンプルで読みやすく、かつ、実例をもとにテクニックを紹介してくれているので、スッと内容が入ってきます。実践したくなるテクニックもたくさんあり、何度も読み返したい一冊です。
気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひ読んでみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
タスキーグループ/税務支援チーム 神郡 歩華