第392回 超速読力 (ちくま新書)/齋藤 孝

こんにちは!タスキーグループ/経理支援チームの箭子優羽です。

今回私が紹介する本は、短時間で本の内容を理解し、コメントできる能力について説いている「超速読力」という本です。

1か月に1~2回、仙台市図書館へ足を運ぶ機会があり、本を手に取る機会が増えました。
主に小説を中心に興味のある本を借りていますが、図書館の貸出期間は2週間と限られており、結果として、読み終わらないまま返却期限を迎えることが少なくありませんでした。
せっかくなら短い期間で沢山の本を読みたいと思っていたところ、この本を見つけました。

本書では、「超速読力」を、「本や書類を見た瞬間に内容を理解し、即座にコメントを言える」という新しい能力だと定義しています。この本で述べられている内容のうち、特に業務や日常の姿勢にも通じると感じた内容についてまとめます。

一つ目は、読書を「狩猟」に例えた「狩猟型読書」に関する内容です。

作者は「超速読力」の感覚を獲物を瞬間的に捕まえる猛獣の感覚に例えています。
狩猟においては、森に入り(読書し)、獲物を捕らえ(内容を把握し)、持ち帰る(コメントを言えるようにする)プロセスが必要です。狩りの時間が限られている中、獲物を待つだけでは捕獲できませんし、持ち帰らなければ収穫はゼロです。
この例えを用いて作者は、「文章を読んだとしても、コメントが言えなければ読んでいないのと同じ」と断言しています。この考えを応用して、「会議には、コメントを言うために出席している、資料に基づいてコメントが言えないなら、そこにいる価値はない」とも述べています。

読書を狩猟に例えることで「超速読力」の感覚がつかめたのはもちろんですが、会議に関する内容は、日常的に会議がある身としては身が引き締まる内容でした。
会議に出席する際は、「いつでも発言ができる状態」を意識し、当事者として参加することが必要だと思いました。

2つ目は、図書館に行くよりも、書店で本を買う方が「超速読力」が鍛えられるという内容です。
図書館のメリットは、いつでも借りられていつでも返せることですが、その反面読書に対する緊張感がなくなってしまいます。作者は、図書館でタダで何冊も読めると思うと気持ちが甘くなり、結局何も読まずに返却していたと述べています。
一方で、書店で本を買うメリットとして、身銭を切ることで緊張感が生まれることにあります。本を選ぶ際に、よりよい一冊を選ぶため、短時間に何冊もの本の内容を速読することになります。
また、購入した本を家に並べて置くことで知的刺激となり、「知的活動」の証になります。
そのため、書店で何冊も「超速読」し、気に入った一冊を購入する習慣をつけることが、「超速読力」を身に着けるトレーニングになります。

冒頭で話した通り、図書館ユーザーと言いつつ、結局読み終われずに返却している私にとって、この指摘は刺さるものがありました…。
図書館だけでなく、デジタルで気軽に本が気軽に読めてしまう時代ですが、
意識的に「買う」という緊張感を持ち、書店へ足を運ぶことが、「速読力」を高める新たな一歩になるかもしれません。
他にも超速読力を高める方法が沢山書かれていましたので、ぜひ手に取ってみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

タスキーグループ/経理支援チーム  箭子優羽

参照:超速読力 (ちくま新書)/齋藤 孝

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