第302回 最高の体調 進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法/鈴木祐

こんにちは!タスキー株式会社の平岡です。

ついこの間年が明けたばかりと思っていたら、早いものでもう1月も後半に差し掛かりました。
今年の目標に、体調管理や健康面の目標を掲げたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の今読みたい本は、そんな方におすすめしたい1冊となっております。

さて、本日ご紹介する今読みたい本は、『最高の体調 進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する本』です。

今の「体調はどう?」と問われた時、「体調が悪いというほどではないが、何となく身体が重い/朝起きられない/やる気が起きない/毎日疲れ切って帰宅している」という方も多いのではないでしょうか。
私自身も、「今の体調は最高!」と思えることはさほど多くなく、生活を改善する何かのヒントが得られればと思い、この本を手に取りました。

本書では、現代人が抱えるこれらの不調を「文明病」と呼び、「進化医学」の観点を用いてそれらを解決するいくつかのメソッドが紹介されています。
「文明病」とは、近代社会の変化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状を意味します。
「進化医学」とは、進化論をベースにしながら人間の病気の正体を考えていく学問のことだそうです。

現在の人類の基礎が形成されたのはおよそ680~700万年前、石器時代から農耕生活へ移行したのがおよそ1~2年前のため、人類は少なくとも600万年にわたって狩猟採取生活を続けていたと考えられています。
狩猟採取生活の暮らしをイメージすると、自然のなかで獲物を追いかけ、太陽の進行とともに暮らし、少数のコミュニティで生活をしている様子が思い浮かぶのではないでしょうか。
このような狩猟採取生活が人類のタイムスパンの大部分を占めるため、私たち人類は現在の文明社会よりもむしろ古代の環境でこそ最高のパフォーマンスが発揮されるよう進化してきたのではないか、と著者は述べています。

本書では、そんな狩猟採取生活の暮らしを参考に、科学的根拠をもとに現代社会で最高のパフォーマンスを実現するための方法が複数紹介されています。
ここでは、大きく2つのカテゴリーに分けて紹介したいと思います。


①生活に「自然」を取り入れる

古代人類は当たり前に自然に囲まれた暮らしをしていたのに対し、特に都心部で暮らすような人は自然が身近にないという場合も多いのではないかと思います。
自然に触れる環境が作りづらい方は、まずPCやスマホの壁紙を山や海の画像にする・自然音のBGMを聞くなど、デジタルの自然に触れることから始めても良いそうです。
その他には、具体的な数字の目安とともに次のような方法も紹介されています。

・公園に出かけて木々の中で過ごす(理想は1ヶ月あたり150分)
・最低でも1日6~20分は太陽光を浴びる
・年に3~4回はキャンプや山登り・魚釣りといったアウトドアに出かけ、大自然に身を置く


②ストレスをコントロールする

原始の社会では、森や草原で外敵に襲われた時に瞬時に全身を興奮状態に切替え、戦うか逃げるかを選択できるような、短期的な急性ストレスに対応できるような人体システムが整っていました。
一方で現代社会ではこのような短期的なストレスよりも、例えば仕事上の締め切りのような、慢性的・長期的なストレスに向き合う機会の方が多いと思います。
ストレスをコントロールする方法として、次のようなものが挙げられています。

・日常で緊張を感じたら、「楽しくなってきた!」と言い換えをする
・良質な睡眠がストレス対策に効果的。
 眠りにつくまでが30分以内・夜中に起きるのは1回まで・夜中に目覚めても20分以内に再び眠ることができる、といったものが良質な睡眠のサイン。
・週に2~3日ペースで12分以上のウォーキングがストレス軽減に繋がる
・SNSやメールチェックの時間を1日●分までと制限するような、デジタル断食をしてみる


日常生活の中ですぐに実践できそうな方法を中心に紹介しましたが、その他にも本書では、肥満・集中力の散漫・モチベーション低下、などの問題の根本的な原因と対策方法が紹介されています。
「最高の体調を目指したい!」という方は、ぜひお手に取ってみてください。


本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!


タスキー株式会社 平岡

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平岡摩祐

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