こんにちは!タスキー株式会社の平岡です。 東北はまだまだ気温の低い日が続きますが、吹きつける風の中にも少しずつ春らしさが感じられる季節となってきました。 さて、本日ご紹介する今読みたい本は、『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』です。 著者の森岡毅さんはP&Gでの経験を経てUSJに入社し、苦境にあったUSJをV字回復へ導いた、かの有名なマーケター。 就活を目前にして「将来やりたいことが分からない」と悩む大学生の娘さんに対して、森岡さん自身がビジネスマンとしてアドバイスしたいことを書き綴ったものが、本書の元になっています。 本書を読み終えてまず感じたことは、「この本と大学生の時に出会いたかった!」ということです。 大学生の頃を思い返してみると、私自身もやりたいことが分からない・何となくの軸しか定まっていない中、就職活動の時期に焦って自己分析を始めたことが思い出されます。 就職活動や転職活動をしている方はもちろん、自身のキャリアについて考えたい方にも手に取っていただきたい1冊です。 本書を読んで、私が特に印象的に感じたのが次のメッセージです。 ”キャリアとは、自分をマーケティングする旅である” 「誰に(WHO)」「何を(WHAT)」「どうやって(HOW)」伝えるか。 ビジネスの場面で新たな製品やサービスを展開する時などによく用いられるフレームとして、耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。 このフレームを活用して、キャリア設計における自分自身のブランドを設計する手法が本書では述べられています。 どんな領域のどんな人に対して、何を自分の強みと置いて、どんな方法でそれを伝えていくか。 今勤めている会社で上司や同僚に自分の強みをどう感じてもらいたいのか。 就職面接の場面だけでなく、自身のキャリアを考える上で生かせそうな考え方だと感じました。 本書ではキャリアの考え方のノウハウを説くだけではなく、本のタイトルにもある通り、著者がビジネスマンとして苦しかったときの経験が綴られています。 そして最終章では自分の弱さや不安に向き合う方法とともに、「未来の君へ」と題して、情熱と愛情に溢れた娘さんへのメッセージが綴られています(この章で、思いがけず泣いてしまいました…笑)。 自分の大切な人達が社会に羽ばたこうとする時にこの本を贈りたい、そんな風に感じた1冊でした! 本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました! タスキー株式会社 平岡摩祐