こんにちは!タスキーグループ/税務支援チームの大友です。
みなさんはストレスが溜まったとき、どうしていますか?
私は、おいしいものを食べる、よく寝る、外を散歩する…などをしています。
みなさんもきっと、自分なりのストレス解消法があると思います。そのストレス解消法は、「正しい」ストレス解消法でしょうか?もしかしたらその習慣は、逆にストレスを増やす悪循環を作っているかもしれません。
今回手に取ったのは、こちらの本です。
『ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた』著・メンタルドクターSidow
印象的なタイトルに「読んでみたい!」と惹かれました。
この本の著者であるメンタルドクターSidowこと紫藤佑介医師は、精神科専門医として働く中で、世間の精神疾患に対する偏見や誤解を解き、精神科への早期受診の必要性を実感し、SNSで情報を発信されている方です。
「“ストレス”とは一体何か?」と問われたら、何と答えますか?
嫌なことや辛い出来事など、物事に対する不快感を想像される方が多いかもしれません。 しかし、広辞苑で「ストレス」を引くと『種々の外部刺激が負担として働くとき、心身に生じる機能変化』とあるそうです。
つまり、ストレスとは本来「機能変化」そのものを指し、仕事や人間関係といったストレスを引き起こす「外部刺激」のことではない、ということでした。
そのため、嫌だと感じたり辛いと思ったりする出来事は、ストレスを起こす「原因」だと捉えれば、その「原因」に対処すればいいと分かります。(ストレスの「原因」は心理的なものだけでなく、寒暑や騒音、空腹、感染など、物理的なものも含まれます)
ある刺激を受けて、心身の機能が健康的な範囲から外れてしまう状態、それが「ストレス」ということが分かりました。
私はストレスの正しい意味を知らず、なんとなく「ストレスが溜まったな~」という言葉を使っていたと反省しました。
では、「正しいストレス解消法」とは何でしょうか。
本書では33個もの方法が紹介されていましたが、その中から私が「なるほど、やってみよう!」と思った3つを紹介します。
① ×「何もせずぼーっとする」→ ○「意識的に一つのことに集中する」
ぼーっとしている時間、体は休めても、脳は休まらない状況に陥りがちです。
実は、ぼーっとしている時に「DMN」という脳の回路が活性化し、どうでもいいことを考えたり、ネガティブな思考が強まったりする可能性が高くなります。嫌なことがあった後は、軽い散歩や単純な作業など、何かに集中する時間を確保することで、無意識に脳が疲れてしまうのを防げます。
私も、ぼーっとすることでかえって思考がぐるぐる巡っていたことがあったので、気をつけようと思いました。
② ×「気持ちを書き出す」→ ○「気持ちと思考をセットで書き出す」
ただ気持ちを書き出すだけでは「受け止めてくれる相手がいない愚痴」と同じになってしまいます。より効果的な方法は、気持ちを書き出すときに「なぜそう感じたか」という、その感情に至った「思考」もセットで書くことです。理由を考えることで、出来事を一歩引いて客観的に捉えられるようになります。この作業を続けると、物事を客観視する癖がつき、ストレスが溜まりにくくなるそうです。
「どうしてこう思ったのか」と自分を知るきっかけになり、頭もすっきりするので、私も最近、周りの人にオススメしています。ぜひ試してみてください。
③ ×「動画や映画を垂れ流す」→ ○「動画や映画は目的を持って観る」
NetflixやYouTubeなど、様々な動画サービスがある現代。ストレス解消のために動画を観るなら、「目的を持つ」ことが大切です。テンションを上げたいのか、感傷に浸りたいのか、その時の目的に沿った作品を選ぶことで、メンタルへの良い影響が期待できます。人間の脳は一貫性を好むため、目的に沿った行動は効果が大きくなるのです。
また、目的を決めてから観ることで、「時間を無駄にしてしまった!」という後悔も少なくなります。次々と関連動画を再生してしまい、かえって疲れてしまうことがないようにしたいと思いました。
いかがでしたでしょうか。 この本には、今回ご紹介した以外にも、「なぜストレスが溜まるのか」という原因を掘り下げた、たくさんの「正しい」ストレス解消法が載っていました。気になった方は、ぜひ手に取って読んでみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
タスキーグループ/税務支援チーム
大友 美輝