はじめまして!タスキーグループ/人事支援チームの神成です。
年々夏が長く暑くなり、ここ東北仙台でも秋の気配がまだ遠く感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回ご紹介するのは、2024年のベストセラー、三宅 香帆さんの著書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』です。
幼少時から本の虫で幼稚園の蔵書を読み尽くしていた(らしい)私ですが、年々本に触れる機会は減り、いつの間にかビジネス書しか読まない、つまらない大人になってしまいました。
本書によると、「仕事と読書(や趣味)の両立が難しい」というのは現代の日本人の多くが抱える悩みだそうです。多くの人が解決策を求めてこの本を手に取っているようですね。
結論から申し上げると、残念ながらこの本を読むだけで劇的に生活は変わるわけではありません。
この本は、日本人の読書と長時間労働の近現代史をじっくりと紐解きながら、「どうすれば労働と読書(などの文化的な活動)が両立する社会をつくることができるのか」というテーマを考えていく内容です。
延々と続く読書と労働の近代史に、「早く結論が知りたい」と焦る気持ちは、まさに著者が指摘する現代人の意識そのもの。
「あぁ、自分だけではないのだ」と、どこか安心させられました。
現在、労務に関する業務に携わっている人間としては興味深い内容でしたが、タイトルから期待する内容と少し距離がある、という印象も拭えませんでした。
著者自身が「読書と労働を両立できず、仕事を辞めた」という経験から、この難題にどう向き合ったのか。
全ての方におすすめできる本ではありませんが、このタイトルに何かを感じた方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
タスキーグループ/人事支援チーム
神成香澄
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