人類の未来は何処に向かうのか
「六百万年前、一頭の類人猿のメスに、二頭の娘がいた。」
「一頭はチンパンジーの祖先となり、もう一頭は私たちの祖先となった。」
最近読んだ「サピエンス全史(河出書房新社)」の中でこの一文に出会い、中学生時代に歴史教科書を見たときの衝撃を思い出しました。
十万年前の地球上には、少なくとも六つの異なるヒトの種が暮らしていた。
そして、
四十五億年前の地球の誕生から考えれば僅か七万年前、アフリカの片隅で生きていくのが精一杯の取るに足らない動物だった、ホモ・サピエンスが食物連鎖の頂点に立ち、文明を築くまでに至ったのはなぜか。
まず、
「火」と「言語」を手にしていなかったら、今のようにはなっていなかったであろう。
さらに、
ヒトは経済性を貨幣に求めました。
貨幣自体には本来価値は無いが、相互信頼のルールとして心理的価値を普遍的かつ効率的に備えているもの。
それが貨幣です。
いまや全世界のお金の総量が1600兆ドルとなり、その75%の1200兆ドルがデリバティブ商品であり、流通する通貨紙幣はたった0.3%の5兆ドルです。
ヒトが創り出した現実には存在しないマネーがどこまで膨らみ、どうやって是正されるかを見守りたいと思います。