こんにちは。
タスキー税理士法人の青谷麻容子です。
7月1日に、新しいオフィスに移転し、サクセスエール税理士法人からタスキー税理士法人に社名改称致しました。
「タスキー」には「人と人とをつなぎ 未来にタスキをつなぐ」という想いを込めております。
2018年より事業展開をしておりますタスキー株式会社とブランド統一し、より一層、皆様の更なる生成発展に資するため グループ一丸となって全力を尽くしてまいります。
引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
さて、今回ご紹介するのは、「インスパイア型リーダーはここが違う『WHYから始めよ!』」です。
本書はTEDで4000万回以上再生されたサイモン・シネックの講演動画「How great leaders inspire action」から生まれた、リーダーシップのベストセラー書籍です。
本書では、地位や権限で人を動かす「形式上のリーダー」ではなく、人々を感激させ、奮起させ、インスパイアする「本物のリーダー」の重要性を繰り返し説いています。
サイモン・シネックによると、人を動かす偉大な企業や人物というのは、「ゴールデンサークル」というシンプルなパターンに基づいて行動しているそうです。
「ゴールデンサークル」とは、Why(なぜそれをするのか)、How(どうやってそれをするのか)、What(何をするのか)に基づいて構成されています。著者はこのゴールデンサークルを、有名なコンピューター会社「Apple」などを例に挙げながら説明しています。
▼What:何をするのか
企業の場合だと「何を作っているのか」「何を売っているのか」ということです。Appleの場合なら「iPad」や「Mac」などの製品に当たる部分のことです。
▼How:どうやってそれをするのか
「どのような製品をつくるのか」「どのように販売するのか」ということです。Appleの場合だと、「すべての製品を美しくシンプルにデザインし、誰でも使いやすいユーザーフレンドリーにする」という点にあたります。
▼Why:なぜそれをするのか
「何のためにやるのか」「何を信じているのか」「その組織の存在する理由はなにか」ということです。Appleの場合だと「我々のすることが世界を変えるという信念」や「違う考え方に価値があるという信念」の為に全てが行われています。
一般的な広告やマーケティングは、「What」や「How」を全面に押し出して商品やサービスをアピールすることが多いのですが、それでは人は心を惹かれないとサイモン・シネックはいいます。
優れた企業や人物は、「What」や「How」ではなく、常に「Why」から考え行動に移すのです。ゴールデンサークルでいうところの、中心から外に向かって矢印が出ている状態です。そして周囲の人々は、この「Why」に惹かれて、物を購入したり、賛同したりするのです。
本書を読めば、リーダーシップとは「地位」や「権力」の発揮ではなく、人々が望む素晴らしい目標による「共感」「共鳴」を得て支持者を広げていくことであることが分かります。
そして、チームメンバーは、リーダーが先頭に立つから付いてくるのではない。リーダーが掲げる社会的使命や価値観に共鳴し、チームメンバーが後押ししてくれるから、リーダーは先頭に立つことができる。ということがよく理解できます。
私自身、非常にインスパイアされた一冊でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
タスキー税理士法人 公認会計士 青谷麻容子