小笠原です。お盆期間はおとなしく在宅をしておりました。このような環境下でも楽しみを見つけることが大切だと思いますし、こんな時だからこそ楽しめることが多くあるのではないかと感じています。
さて、今週ご紹介する本は『経営理念の考え方・つくり方』です。
経営理念を考える道筋は多岐に渡ると考えていますが、その大枠を知ることによって社員という立場から経営理念の重要性について理解を深めようと思い本書を手に取りました。また、約7年という社会人経験を通じて、社員は会社が大切にしているものや目指すべきものを知り、共感して仕事を行うことが必要だという事を感じております。
本書の経営理念の構築方法は、自分を知るという事からスタートします。
・自らの歩んできた道のり
・影響を受けたもの
・将来像
経営者自身の人生観や価値観について深めていき、経験や考え方を棚卸して、経営理念作成フォーマットに当てはめていく流れとなっています。加えて、社員に対してどのように理念を浸透させていくかという実例と方法についても書かれていますので、理念をつくりたい方も理念を浸透させたい方もご一読いただければと思います。
…ここでふと、経営理念を考えるプロセスというものは、経営理念作成【企業】に限ったことではなく、経営者ではない方【一個人】にとっても考えるためのヒントになるのではないかという事を感じました。それは現在働いている人に限らず、これから就職する学生、主ふ、大人にとって必要ではないかと思います。
仕事や勉学、遊びなど、日々目の前のことに一所懸命だと、自分は今後どうなっていきたいのかという理想像を描くことが難しいのではないかと感じています。理想像を描くことによって、“あと何年”で“どうなっていたい”のかという道筋をスケジュールに落とし込めるようになる。そうすることで『今何をするべきか、積み上げていくべきか』を考え行動に移すことが出来るようになると思うのです。
理想像を描くために人生観や価値観を深める問いを自らにしてみるとどうでしょうか?
・どんな経験をしてきたのか
・どんなことに影響を受けてきたのか
・社会でどんなことを実現したいのか
自らと向き合うことによって、何を大切にしているのか?何を目的にしているのか?が明確となり、理想像と今すべきことが見えるはずです。
理想像を掲げることによって進むべき道筋が見えて、今取り組むべきことが分かるのは企業も一個人も同じだと思います。だからこそ、根柢にある価値観や人生観を深堀し自らと会話することで重要視していることを知り、自分理解を進めていけるとよいですね。
ご覧いただきありがとうございました。
タスキー税理士法人 小笠原康
参照:経営理念の考え方・つくり方/坂上仁志