タスキー税理士法人橋本です。
今回ご紹介させていただく書物は、「GIVE&TAKE『与える人』こそ成功する時代ADAM GRANT」です。
本書は、28歳で学士号を取得し、ウォールトンスクールで最年少の教授のアダム・グラント氏が書かれたものです。彼は、アメリカの心理学者であり、現在ペンシルバニア大学ウォールトンスクールの組織心理学を専門に教えている方で、人間は3パターンに分かれると提唱されています。
(1)「ギバー(人に惜しみなく与える人)」25%
(2)「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」19%
(3)「マッチャー(損得のバランスを考える人)」56%になります。
組織として考えればギバーを多く集める事が得策に感じますが、見分けることは容易ではありません。ならばテイカーを排除する事を考える方が難易度は下がります。テイカーを見分ける方法は人当たりで判断できませんが、レック判別を使用することによって、テイカーの判別ができるようになります。
レック判別の例として写真の使い方(どちらも自社のPRのために使用しているCEOの写真)が紹介されており、ギバーは自身の顔写真を右隅に乗せているが、テイカーは自身の顔写真を全面に載せています。現代だとSNSなどの写真の撮り方でギバーなのかテイカーなのかが分かります。またこれらに加え、実物よりも良く映るように撮影する気持ちが特に強い人はテイカー傾向が強いです。また、テイカーとギバーでは言葉の使い方にも違いがあります。「I」か「WE」つまり、私か私たちかの違いです。テイカーは「I」で私。ギバーは「WE」で私たちと、多く使う場面を見別けることができます。
私たちの普段関わる人がギバーなのかテイカーなのかレック判別を通してみていきたいと感じました。
非常に読みやすく勉強になる1冊です。
タスキー税理士法人
橋本 悠
参照:GIVE&TAKE『与える人』こそ成功する時代/アダム グラント