税理士法人の小笠原です。
今回は、“生産性~マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの”をご紹介します。
生産性とはコストの削減ではなく、付加価値を向上させることである。
上記を本筋として本書は進んでいきます。コスト削減は限界に達するが、付加価値の向上には上限が無く、経営資源である人財や資金を生産性の高い分野に集めるということですね。
内容は、社員一人の仕事の生産性というよりも、経営幹部向けの生産性向上について書かれています。
・生産性向上の4つのアプローチ
・ビジネスイノベーションと生産性
・量ではなく質での評価
・管理職の使命はチーム生産性の向上
などです。
細かい内容になりますが、琴線に触れたのは会議についてです。
日本人は会議の開始時刻はかっちり決めているが、終了時刻は決めていない。
これについては確かにと納得しました。
そもそも会議で何をするかということを考えると
・意思決定すること
・課題などのリストを作成すること
・情報共有をすること
などなどあるかと思います。
ありがちなのが、会議が始まってから資料を配布し説明を始めるということです。
事前配布して把握しておいてもらえば、意見出しや議論などがスムーズになります。
時間を圧縮し、量ではなく質を高めるような取り組みは見渡すとたくさんあるのだと感じさせられました。
また、働き方の改革もそうですが、いきなり時間を削減するのではなく質を上げてからの取り組みが必要だということが書かれてあります。
生産性を上げることはどの企業でも継続して現れる壁かもしれません。
本書が少しでもヒントになると幸いです。
タスキー税理士法人
小笠原康
参照:生産性~マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの/伊賀 泰代