こんにちは!佐藤美友です。 朝晩の冷え込みが増し、すっかり夜が長くなりましたね。 夜道を歩いているとふと思考の渦に入り込むことが多いのですが、その時間をより深めることができる「考える技術」の参考書をご紹介させていただきます。 『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』 著・柿内 尚文 「考える」とはよく使う言葉ではありますが、まずはこの言葉を紐解いてみましょう。 「考えるとは『広げること』と『深めること』である」と筆者は述べています。 「広げる」とは、可能性を考えていくこと。 「深める」とは、本質的価値を考えていくこと。 この2つの方法を詳しく解説したのが本書なのです。 柿内氏は長年編集のお仕事をされている方で、その思考方法は以前ご紹介したことがある『編集思考(著・佐々木紀彦 氏)』にも通ずるものがありました。 ①課題を決め、②インプットし、③その情報を整理する。 多種多様な課題の現状把握に対するアプローチとして有力な方法ですが、それは編集というお仕事に似ています。 考えることを考える(ややこしい!)とき、膨大な情報を扱いまとめて発信する編集者の思考の在り方というのは、とても参考になるものです。 さて、本書に戻ります。 この本のタイトル、なぜパン屋さんでおにぎりなのだと疑問に思われた方も多いことでしょう。 パン屋さんがおにぎりを作る=新しい価値を生み出していると感じると同時に、「パン屋さんが本気で作ったおにぎり」として売り出されたら興味を抱いてしまいませんか? 挑戦的な商品開発を繰り返し、お店いっぱいに様々な種類のパンが並ぶあのベーカリーが、同じように本気でおにぎりを作ったら…。 これは、考える技術のうち「ずらす法」が使われています。 例えば、「フレンチのシェフがつくるカレー」や「焼鳥屋さんの人気ラーメン」などが当てはまるでしょう。 「考える技術」について深掘りしたいところではありますが、それは実際に手に取ってからのお楽しみということで、本書の中にあるコラムの一つ「難しいから自分でやる」という一章を紹介させていただきます。 難しいからこそ自分がやる意味がある。 時間や労力もかかるし、失敗した時に人から非難されるかもしれない。 しかし、自分にしか生み出せない価値があるかもしれないし、突破力もついて、失敗も糧にすることができる。 課題を攻略すべきゴールにして、難しいゲームをクリアしていくのだ! これも一つの「考える力」ですね。(原文はもっと詳細で、説得力のある文章です) 私に足りないポジティブ思考の回路を一つ作っていただいた気がします。 秋の夜長のお供にぜひ! 最後までお付き合いいただきありがとうございました。 タスキー税理士法人 佐藤 美友 参照:パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法/柿内 尚文