はじめまして! タスキー株式会社の金子由佳と申します。 まずはじめに、先般の地震で被災された皆様、ご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。 余震が続いておりますが、皆様の安全と一日も早い復興をお祈り申し上げます。 2月に入社し、あっという間に2か月が経とうとしています。 毎日新しいことの連続で、足りない知識を補おうと購入した「今読みたい本」がどんどん増えています。 これから皆さんのお役に立てるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします! ということで、今回ご紹介するのは「心理的安全性のつくりかた」(石井遼介 著)です。 2021年の読者が選ぶビジネス書グランプリ・マネジメント部門賞を受賞した本です。 本書でいう心理的安全性とは、組織やチーム全体の成長に向けた素直な意見、素朴な疑問、そして違和感の指摘がいつでも、だれもが気兼ねなく言えることとされています。 ただ、心理的安全性が高いだけで、成長を促進していない状態は理想的な形ではありません。 心理的安全性が高く、成長し続けられる状態にするにはどうしたらよいか?そのアプローチについて日本の心理的安全性を研究してきた著者が解説します。 まず、心理的安全性が高く成長していくことができる会社とはどういう状態か?どこを目指していく本なのか?というところですが、2つの要因から4つに分解することができます。 〇 2つの要因 ・心理的安全性 ・成し遂げたい仕事の基準 ① 心理的安全性が高く基準が高い=学習する職場(学習して成長する職場/健全な衝突と高いパフォーマンスがある) ② 心理的安全性が高く基準が低い=ヌルい職場(コンフォートゾーン/仕事の充実感はない) ③ 心理的安全性が低く基準が高い=キツい職場(不安と罰によるコントロール) ④ 心理的安全性が低く基準が低い=サムい職場(余計なことをせず自分の身を守る) この中で、①を目指すことを進めているのですが、それを成し得るために日本においては4因子が重要であるとされています。 ① 「話しやすさ」 ・何でも言える雰囲気 ・情報共有が頻繁に行われている ・報告がネガティブでも隠し事は無し ② 「助け合い」 ・困ったときはお互い様 ・問題が起きても人を責めず、建設的に解決策を考える ・メンバーやリーダーにいつでも相談できる ・加点主義 ③ 「挑戦」 ・まずはやってみよう ・チャレンジすることが得な状態 ・前例がなくても挑戦できる ・振り返り、改善していく ④ 「新奇歓迎」 ・一人一人の異なる才能を生かす ・様々な視点からの意見の持ち込みが歓迎される ・目立つことがリスクにならない マネジメント部門の賞を受賞しているので、管理職の方向けに感じますが、私は次のような方にも気づきあるのではないかなと思いました。当てはまるところがあれば、ぜひ一度手に取っていただくことをお勧めします。 ① 心理的安全性という言葉は知っているけど、それってぬるま湯なんじゃないの?と思った方 ➡心理的安全性が高い状態の中でも、様々な状態に分類することができます。目指すべきは「心理的安全性が高く、成長できる組織」でした。その実現に向けた方法や、他の状態との違いについて知ることができます。 ② 勤務している会社の居心地の良さ/悪さの原因を言語化したい ➡言語化することで、組織内での自分の振る舞いを見直すことや、キャリアチェンジを考えるきっかけになるかと思います。 ③ 就職・転職したい会社を分析したい方 ➡就職・転職等を検討されている方、「これでいいのかな?」と悩んだことがある方は、自分が選んだ答えの自信につながると思います。 ④ 人事、評価に関わる方 ➡心理的安全性の観点から組織のフォーマンスを最大化するための方法について記述があります。相手への評価の伝え方についても触れているので、新たな気づきにつながるのではないかと思います。 ⑤ リモートワークを導入した/したいが解決策が分からない漠然とした不安がある方 ➡リモートワークについて触れた章があり、リモートワークにおける課題を深堀する為のヒントが詰まった本だと思います。 良い職場で働きたいという気持ちは誰もが持っている気持ちだと思います。良い職場を作るためにできることは、誰にでもたくさんあると思います。 私もタスキーグループの一員として、できること、やりたいことを一つ一つ頑張っていきたいと思います。 長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。 タスキー株式会社 金子由佳 参照:「心理的安全性のつくりかた」/石田遼介 著