日本理化学工業株式会社、と聞いてピンと来る方も多いのではないでしょうか。
虹色のチョーク / 小松成美
前回ご紹介しました坂本先生の『日本でいちばん大切にしたい会社』の一作目で取り上げられ、テレビ東京系の番組「カンブリア宮殿」でもその取り組みが伝えられ、従業員80名ほどの小さな会社は「日本でいちばん大切にしたい会社」として知られるようになりました。
従業員の7割が知的障がい者であり製造ラインのほぼ100%を占める生産の担い手だという、世界にも例を見ない企業でありながらも、業界トップシェアを成し遂げています。
日本理化学工業株式会社には、「働く幸せの像」という彫刻が飾られているそうです。
そこには、以下の言葉が刻まれています。
導師は
『人に愛されること、
人にほめられること、
人の役にたつこと、
人から必要とされること、
の4つです。
働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのです』 と。
私たちが当たり前に受け入れている「働いて役に立てる」という環境が当たり前ではないということ、そして人間の本質を考えさせ気づかせてくれる、素敵な一冊でした。
「働く幸せを実現した町工場の奇跡」を、ぜひとも多くの方に知っていただきたいです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
サクセスエール税理士法人 佐藤 美友