こんにちは。サクセスエール税理士法人の佐藤美友です。
生きるとは何か、残されるとは何か。
そんな哲学的なことを考えるたびに、読み返したくなる本があります。
今回ご紹介するのは、珍しくフィクションのこちら。
『想像ラジオ』 著・いとうせいこう
先日、晩年のエジソンの発明品について知った時に思い出したのが、この本でした。
想像という電波を使って、「あなたの想像力の中」だけで聴こえるというラジオ番組。
生者と死者の新たな関係を描いたこの作品は、数年前にベストセラーとなりました。
テーマがテーマなだけに、とても難しいだろうと思っていたこの本は、押しつけがましいわけでもなく、涙を誘おうとしてくるわけでもなく、ただ淡々と気持ちの中を漂わせるような、そんな不思議な感覚を残してくれるのです。
覚悟もなく訪れた別れを、どうやって飲み込むのか、飲み込めないなら忘れるべきか?
向き合うとはどういうことか一つの方法を寄り添うように示してくれる一冊だと思いました。
サクセスエール税理士法人 佐藤美友