第229回 伝え方が9割/佐々木 圭一

こんにちは!タスキー株式会社の平岡です。
本日ご紹介する本は、「伝え方が9割」(佐々木圭一著)です。
漫画版やシリーズ第2弾も出版されており、見かけたことや手に取ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本書は、コピーライターとして活躍する著者が、人の心を動かす「伝え方の技術」についてまとめた一冊です。

国内外で数多くの賞を獲得している著者ですが、コピーライターとして配属された当初は苦しい経験をしたことの方が多く、むしろ伝えることが得意ではないと感じていたそうです。
しかし、著者が膨大な数のキャッチコピーや名言などをインプットする中で、人の心を動かすコトバにはいくつかの法則があることを見出します。
そして、その「伝える力」は鍛えることができ、技術として身につけられるものだと気付いたそうです。

本書では、著者がコピーライターの経験を通じて見出した次の2つの伝える技術が、具体例を用いながら紹介されています。

①「ノー」を「イエス」に変える技術
②「強いコトバ」(=人の心を揺さぶるコトバ)をつくる技術

ここでは、1つ目の「ノー」を「イエス」に変える技術について、少しご紹介したいと思います。
「ノー」を「イエス」に変えるためには、まず3つのステップでのアプローチ方法があります。

【ステップ1】自分の頭の中をそのままコトバにしない
【ステップ2】相手の頭の中を想像する
【ステップ3】相手のメリットと一致するお願いをつくる

このステップのうちいくつかは、もしかすると無意識に普段から行っている方もいらっしゃるかもしれません。
伝えたいことをストレートに言葉にするのではなく、相手の考えを想像したうえでお願いをすることが、「イエス」を引き出す近道なのだと感じました。

さらに、相手の頭の中を想像しお願いをつくる上では、「7つの切り口」が紹介されています。
私が本書を読んで早速実践したいと感じた2つ、「チームワーク化」「選択の自由」について取り上げたいと思います。

具体例として、小さい子どもに「早く歯磨きをしてきなさい」とお願いをする場面を想像してみてください。

「チームワーク化」は、お願いを相手任せにするのではなく「一緒にやってみよう」と自分と相手をチームワーク化する方法です。
この方法を用いると、「一緒に歯磨きをしようか」という伝え方になります。
「選択の自由」は、相手に2つ以上の選択肢を与えることによって、相手に選択のメリットを与えて「イエス」を引き出しやすくするという方法です。
この方法を用いると、先ほどの具体例は「歯磨きするか、お風呂に入るか、どっちからしようか?」という伝え方になります。
伝え方を変えるだけで、相手が「イエス」という確率を上げるこちらの方法は、ビジネスや日常のコミュニケーションの様々な場面で活用できるように感じました。

「今日のプレゼン、相手にあまり響かなかったな…」
「さっき送ったチャット、相手に自分の伝えたいことが上手く伝わらなかったな…」
こんなことを感じたことはないでしょうか?
そんな方にとって、本書には明日からすぐに実践のできる、数多くのヒントが詰まっています。ぜひ、お手にとってみてはいかがでしょうか。

タスキー株式会社 平岡

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平岡摩祐

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