こんにちは。
サクセスエール税理士法人の青谷麻容子です。
5月も間もなく終わりますが、ここ仙台も青葉若葉が目に染みる好季節となりました。
先日、弊法人グループ会社のS・Yワークスが仙台で開催した未来への恋文セミナーに、あの養老孟司先生に御登壇いただきました。
80歳を超えてもお元気で、気さくで、歯に衣着せない歯切れのよい、お茶目な養老先生のすっかりファンになりました。
本日は、その養老孟司先生のベストセラー「バカの壁」「死の壁」に続く第3弾の「超バカの壁」です。
「今の日本社会には、明らかに問題がある。どんな問題があるか。私はものの考え方、見方だと思っている。そこがなんだか、変なのである」――フリーター、ニート、「自分探し」、テロとの戦い、少子化、靖国参拝、心の傷、男と女、生きがいの喪失等々、現代人の抱える様々な問題の根本が、養老先生独自視点と鋭い切り口で書かれています。
「バカの壁」を超える方法、考え方は自分の頭で生み出す。そのためのヒントが詰まった本書を読んだ後、視界が晴れた気分になりました。
「自分に合った仕事」なんかない。この言葉が、強く私の心の中に残っています。
仕事というのは、社会に空いた穴で、そのまま放っておくと皆が転んで困るから、ともかく目の前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分に合った穴が空いているはずだなんてふざけたことを考えるんじゃないと、先生は説きます。
そもそも、長年解剖をやっていた養老先生は、死体を引き取り、研究室で解剖し、それを御骨にして遺族に返すという解剖の仕事が合っている人間、向いている人間なんてどこにいるんだと。向き不向きの問題ではなく、解剖という仕事が社会にとって必要で、そういう穴があるから、それを埋めただけ。
合う合わないというよりも大切なのは、いったん引き受けたら半端な仕事をしてはいけない。とことんやる。そうやっていくうちに、自分の考えが変わっていき、自分自身が育っていく。それが仕事というもので、そうやって社会の穴を埋めていく中で、本気で働けば目の前に自分が埋めるべき穴は見つかると。
大いに共感し、余計なことを考えず前に進もうと思えた一冊です。
サクセスエール税理士法人 公認会計士 青谷麻容子
参照:超バカの壁/養老 孟司