実業家、著述家、歌人であり、戸嶋靖昌記念館の館長を務める執行草舟さんと、書店「読書のすすめ」代表の清水克衛さんの対談本ですが、素晴らしい本です。
清水克衛さんには、S・Yワークスのセミナーにもご登壇いただいたり、出店いただいたりと、お世話になっておりますが、大変魅力的な方です。
そんなお二人が、仕事、愛、青春、読書、人生、生命、魂、生きるとはどういうことか。そして、その軸を築くための読書の大切さを説いています。
執行さんは言います。
「答えなんかじゃなくて、『問い』を見つけることが大切なんだ。自己に対する問題提起、疑問、それから人生でどんなことに体当たりすればいいのか、何を考えればいいのか。その材料を過去の偉大な人たちからもらうのが読書。で、その疑問を感じたまま人生を生き続ける。そうすると、疑問を持ち、何かの壁にぶつかり続ける人生になる。それしか自分をつくり上げていく道はない。」
つまり「人生は問い」なのだと。
本は「答え」ではなく「問い」を見つけるために読むものであり、その問いを抱いたまま、がむしゃらに生きる。もうぶつかるしかない。そうやって自分なりの答えが生まれてくる。そうしてつかんだものだけが、その人にとっての本物なのだと。
そして、人間の最大の価値というのは、自分の生命よりも大切な何かのために生きるとういことだと言います。自分が死んで、何ものかを生む。だから、なんのために死ぬのか、それを問い続けることが生命の本源的価値となるのです。
本の最初の部分しかご紹介できませんでしたが、読み進めると、ビシビシと心に突き刺さり、魂が震える言葉であふれており、終始シビレます。
何のために生きるのか、死ぬのか、考えさせられる、何度も読み返したくなる本です。まだ読んでいない方がいらっしゃれば、是非読んでいただきたい一冊です。
サクセスエール税理士法人 公認会計士 青谷麻容子