『事業承継は偉大なる経営者が受けなければならない最後のテストである』
こんにちは!
サクセスエール税理士法人の色川大輔です。
トップに記載させて頂いた言葉は、経営の神様とも呼ばれるドラッカー氏の事業承継に対する言葉です。
この言葉からも分かるように、事業承継は経営者にとって非常に重要な課題であり、解決が難しい課題です。
しかし、多忙な経営者の方にとって事業承継は、『最優先課題だ!』というよりは、『重要性は分かっているけど、まだ先のことだし、何から手を付けてよいかわからない』課題の代表格になっていることが多いのではないでしょうか。
確かに事業承継は、ヒト・カネ・モノなどの様々な要素を含み、親族内承継・従業員承継・M&Aなどの様々な選択肢があり、その選択肢の中でも様々な論点があるため、とても複雑で、全体像を理解すること自体が難しい課題です。
しかも、事業承継を進めていこうとして外部協力者を招いても、税理士であれば税制面のアドバイスだけ、保険会社であれば節税のアドバイスだけなど、それぞれがそれぞれの分野だけのアドバイスにとどまりがちです。
それは専門家としての責任を果たすことに集中すべきということもあるかとは思いますが、外部協力者にとって専門分野以外についてまで論点を把握するのは、金銭的にも心理的にも非常にコストを要するという理由もあるかと思います。
しかし、中小企業経営者の最も身近なパートナーである我々職業的会計人がそれで良いのでしょうか。
経営者の方は、複雑な要素が絡み合う事業承継に対しても、全体を俯瞰して見ていくことが必要ですが、1人でそれを行うのはとても不安なはずです。
その不安を少しでも和らげることは、定期的に顔を合わせて会話を行い、企業の最も重要な情報の1つである財務情報を把握している我々職業的会計人の使命だと私たちは考えます。
私たちは、経営者の方と一緒になって、会計税務面にだけではなく、経営者のパートナーとして、真の事業承継にとって本当に必要なことを一緒に考えていきたいと思っています。
と私たちが意気込んでみても、専門家が知らない会社特有の情報をお持ちなのは経営者のみであり、外部専門家に任せて進めてしまうのは非常に危険なのも事実です。
また、責任ある経営者の皆様は事業承継に対する勉強意欲をお持ちの方も多いと思います。
そこで今回紹介させて頂きたい書籍が『事業承継のツボとコツがゼッタイにわかる本』です。
本書は、複雑で複合的な事業承継の論点を、広くカバーしており、読者にとって分かりやすくなるように内容をかみ砕いて説明してくれています。
各論点について詳細な記述は少ない本書ですが、だからこそ多忙な経営者の方にとっては非常に手が取りやすく、①どんな論点があるのか知り、②専門家等の外部協力者に質問する材料としても非常に有用な書籍だと思います。
事業承継に関心のある経営者の方にもぜひおすすめの1冊です。
サクセスエール税理士法人 公認会計士・中小企業診断士 色川大輔