”元エリートサラリーマンの末路”
「大企業でなんとなく20年働いてきた人々。業績不振により、早期退職を選ばざるを得なくなる・・・。なんとか、生活水準を落としたくない。そう思って必死に転職活動する。しかし、上手くいかない。それもそのはず。よほど運が良くない限り、大企業でなんとなく20年働いていた人に「深い専門性」は身に付いていない。それでいてプライドは高く、小さな会社で働くことを内心では見下していた。当然、面接官がそれを見逃すわけはない。高い値が付くわけもなかった。つまり、転職は失敗。年収ダウンを覚悟して、小さなか会社に飛び込む。だが、小さな会社は、大企業ほど環境が整っていない。肩書も通用しない。結果、転職先でも思ったような活躍ができない。結局一年と持たずに環境のせいにして退職することになった。次第に、前の会社の同期会にも顔を出しづらくなった。人知れず、都心から消えていった・・・。」
日本の社会は、こういった人々を見て見ぬふりをしてきたのかもしれません。二人に一人が転職する時代です。もういい加減、転職についての考え方のアップデートが迫られています。必要なのは情報でもスキルでもなく判断軸(転職の思考法)という事です。
上司の顔を見て働くか、顧客(市場)を見て働くか。
生きる手段としての仕事か、目的としての仕事か。
意思決定とは何かを捨てることです。何かを捨てない意思決定など意思決定ではない。
目指すは、いつでも転職できる人たちが、それでも転職しない最強の会社です。
【自分の市場価値を知る10つの質問】
①会社を変えても、価値あるスキルをもっているか?
②そのスキルの「賞味期限」は?
③他の会社でも通用する「レアな経験」があるか?
④社内に、自分が会社を変えても、喜んで力を貸してくれる人が存在するか?
⑤その人たちは、意思決定の力があるか?
⑥社外に、自分のために喜んで力を貸してくれる人が存在するか?
⑦その人たちは、意思決定の力があるか?
⑧自分が属しているマーケットの「一人当たりの生産性」は高いか?
⑨自分が属しているマーケットに「将来性」はあるか?
⑩今後、どれだけ「自分の市場価値」に成長が見込まれているか?
【会社選びの3つの基準】
①マーケットのバリュー
②働きやすさ
③活躍の可能性
サクセスエール税理士法人 公認会計士・税理士 青谷貴典