こんにちは！佐藤美友です。
今年も残りわずか、あっという間に流れていく月日に「光陰矢の如し」という言葉をかみしめております。無為に日々を送るのではなく、意味ある毎日を作らねばと思う今日この頃です。
さて、前回・第129回でご紹介したのは世界史に纏わる本でしたので、今回は学生時代を思い出しつつ、化学に纏わる本を紹介させていただきます。
『面白くて眠れなくなる化学』 著・佐巻健男
皆さん、化学は得意でしたか？
わたしはてんで駄目でした。覚えているのは語呂で叩き込んだ元素記号と先生の特徴的な話し方くらいです。ただ、苦手だからと遠ざけていい学問ではないと理解はしていました。身近に存在している「毒にも薬にもなってしまう」あれこれが、化学反応から成っていると理解していなければ、受け入れることも拒むこともできないと思っていたからです。
「コーラを飲むと骨が溶ける」「うまみ調味料は体に悪い」など、どのような根拠や理由があってそう信じられているのか、解明できるのは化学に他なりません。日常に当たり前にある化学、健康にかかわる化学、毒ガスと化学者、そしてそれに関わる人々の話。知らなかった頃よりも知った今の方がきっと数倍いい、読んでよかったと思える一冊でした。このシリーズは複数出ておりますので、次は「数学」と「物理」に挑戦する予定です。
勉強にはどんな意味があるの？と問われたら、「将来、騙されずに自分で意思を以て選択するため」だと答えてあげたいです。知らなければそれが間違いだとも正しいとも気づくことができません。騙されているかどうかすらもわからないでしょう。
教養とは、学問とは、テストでいい点をとるためだけではなく、自分の人生を豊かにするものだと、かつての自分が避けてきた道を学びなおすたび感じております。全ての学びに意味がある、蓄積していきたいと思いました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
タスキー税理士法人 佐藤 美友
参照：面白くて眠れなくなる化学／左巻健男
