第150回 稲森和夫の実学~経営と会計/稲盛 和夫

小笠原です。
今回の本は、『稲森和夫の実学 ~経営と会計』です。
ご存知、著書は京セラを創業した稲盛和夫氏。
 
 
本書は、稲盛氏の、“人間として正しいことを追求していくという経営哲学をベースに会計原則を確立できたことが堅実な発展につながっている。”という考えのもと、
“重要な会計というものが軽視されている”
“会計は後追いの仕事でしかないと考えている”
そんな経営者が多いのではないかという疑問の投げかけから始まり、

・キャッシュベースの経営
・一対一対応の原則
・採算向上の原則
・ガラス張りの経営
といった、基本原則を7つ説明しています。
 
 
経営をする上でどれも当たり前に知られていることですが、本書で感じたのは原則に立ち返る重要性です。それは紹介されているように会計に関することもそうですが、企業として大切にしてきたこと、お客様に提供している価値。その核となるものは何かと再認識することの大切さです。
 
   
時代は早く変化しているように感じます。
新型コロナウイルスによって生活様式が変わり、提供サービス・商品の変化を強いられる業種もある。しかし、経営の原則や本質は変わらないと思っています。新しさを求めて変化することは必要ですが、そんな中で変えてはならないもの、原理原則は何かということを改めて見直すことが必要なのではないかと本書は考えさせてくれました。
原理原則が今守られているのか?変えてはならない所まで変化させてしまってはいないか?振り返ることで見えるものがあるのかもしれません。
 
 
 
皆さまの経営の核としていることは何でしょうか?
今一度振り返るヒントになる本ではないかと感じます。
 
 
タスキー税理士法人
小笠原康
 
 
参照:稲森和夫の実学~経営と会計/稲盛 和夫

小笠原 康

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